ドン・ファレ

ドン・ファレ（Don Fale）

ドン・ファレ（本名：シミ・タイトコ・ファレ、1982年1月8日生まれ）はトンガ出身のプロレスラーであり、現在は新日本プロレスに所属しています。彼は11人兄弟の8番目として育ち、ラパハで幼少期を過ごしました。ファレは3歳の頃からラグビーを始め、6歳の時に家族全員でニュージーランドのオークランドに移住します。ニュージーランドのラグビー代表選手であるジョン・カーワンに憧れを抱き、デラサル高校を卒業後、徳山大学ラグビー部に進学しました。

大学卒業後、2006年にプロラグビー選手として福岡サニックスブルースに所属しましたが、怪我によりわずか2年で退団。以降、英会話教師として働いていたファレは、元ラグビー仲間である南乃島勇の誘いで新日本プロレスの門をたたくこととなります。

プロレスキャリアの始まり

2009年に新日本プロレスに入門し、2010年にリングネーム「キング・ファレ」としてデビューを果たしました。竹下裕志との抗争を経て、永田裕志率いる青義軍に加入し、CHAOSとの抗争を繰り広げました。その後、2013年にはヒールユニット「BULLET CLUB」に参加し、バッドラック・ファレと改名されました。

BCへの加入以降、彼の存在感は増し、仲間であるプリンス・デヴィット（後のフィン・バルール）のもとで活躍を見せます。試合では主にパワーファイターとして位置づけられ、肉体的な強さを生かしたスタイルで観客を魅了しました。

BULLET CLUBとその功績

ファレはBULLET CLUBの一員として、数多くのタイトルを獲得し、特にIWGPインターコンチネンタル王座を手にした際にはその実力を証明しました。2014年には中邑真輔からIC王座を獲得し、2016年や2018年にはG1 CLIMAXにも出場するなど、確固たる地位を築きました。バッドラックフォールというフィニッシュ技は彼の代表的な技となり、多くのレスラーを下しました。

ヒールキャラクターの重要性

彼のキャラクターやパフォーマンススタイルは、観客に強い印象を与え、ファレ自身の知名度を大いに高めました。また、彼はその体格を活かしたパワーファイトで、ラグビーで培った瞬発力と力をリング内で活用しています。しかし、試合の際には細かい動きが難しいこともあり、時に丸め込まれたり、リングアウトを狙われたりすることもあります。

現在と将来

2020年にはニュージーランドにファレ道場を設立し、若手選手の育成に力を入れています。また、2022年にはBULLET CLUBを再編し、注目を集める存在となっています。プロレス界における彼のスタイルやリング上での存在感は、今後さらなる発展が期待されています。

ファレは単なるプロレスラーにとどまらず、若手選手の育成にも力を注ぐ、プロレス界に欠かせない存在となることでしょう。彼が今後どのような活躍を見せるか、ファンとしては楽しみでなりません。

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