ドールアイ

ドールアイ：種類、素材、そして魅力

ドールアイとは、人形の目に使用する義眼のことです。近年では、その種類や素材の多様化に伴い、愛好家たちの間でコレクターズアイテムとしての側面も持ち始めています。この記事では、ドールアイの世界を深く掘り下げ、その魅力や選び方のポイントを解説します。

ドールアイの種類：素材で選ぶ

ドールアイは、主に以下の素材で作られています。それぞれの素材によって、光沢感、デザインの自由度、耐久性などが異なり、好みや人形の種類、使用用途に応じて最適な素材を選ぶことが重要です。

1. グラスアイ

ガラス製のドールアイは、透明度が高く、光を美しく反射するため、人形の目に深みと生命感を与えます。特に、光を取り込みやすい性質から、繊細な表情表現を可能にしています。

ペーパーウェイトタイプ: ガラスの塊を土台としており、黒目の部分に奥行きを持たせることができます。スーパードルフィーの人気に伴い普及した代表的なタイプです。
ブロウタイプ: 吹きガラスで作られるため、内部が空洞になっています。繊細な造形が可能です。
オーバルタイプ: 半円形に近い形状で、独特の表情を演出します。

2. シリコンアイ

シリコン製のドールアイは、ガラスに比べてデザインの自由度が高く、個性的なデザインやオーダーメイドのものも数多く存在します。しかし、素材がデリケートなため、ほこりがつきやすく、取り扱いには注意が必要です。専用の接着剤を使用する必要がある点にも留意しましょう。

3. アクリルアイ

アクリル製のドールアイは、コストパフォーマンスに優れ、入手しやすいのが特徴です。扱いやすさも魅力の一つで、初心者にもおすすめです。量販店でも取り扱われているため、手軽に購入できます。

4. レジンアイ

レジンを素材の一部または全面に使用したドールアイは、近年、個人製作者による制作が増えています。レジンは素材の組み合わせや加工方法によって様々な表現が可能で、オリジナリティあふれるドールアイを生み出すことができます。ただし、経年劣化が起こりやすい点には注意が必要です。

ドールアイの種類：商品名で選ぶ

ここでは、代表的なドールアイの商品名とその特徴を挙げ、それぞれの魅力を解説します。

グラスアイ

造形村アイ: ボークスが販売するハンドメイドのペーパーウェイトタイプ。独特の中間色と高い追視性で人気ですが、生産数が限られています。
HGアイ: マシンメイドのペーパーウェイトタイプ。EGアイと類似した色と形が特徴です。
EGアイ: 外国製のマシンメイドのペーパーウェイトタイプ。HGアイと類似した色と形が特徴で、HGアイとの関係性については諸説あります。
カニスアイ: ドイツのカニス社が製作販売するハンドメイドのブロウタイプ。roundタイプとpinchedタイプがあります。
ブリュアイ: カニス社のペーパーウェイトタイプ。ドームが高く、アイの裏側にガラスか樹脂の棒が付いているのが特徴です。

シリコンアイ

ソフトグラス　シリコンアイ: マスターピースアイ社製（アメリカ）のハンドメイドシリコンアイ。豊富な標準色とカスタムカラーが魅力です。

アクリルアイ

ビスクアイ: スズセイが製造する国産アクリルアイ。グラスチックとリアリスチックの2種類があります。
ドルフィーアニメティックアイズ: ボークスが販売するアニメ風のアイ。様々なタイプがありますが、販売中止となっているものもあります。

レジンアイ

E-D Eyes: Enchanted Doll社製（韓国）のハンドメイドレジンアイ。写真映りが良く、高い品質が特徴です。

ドールアイに関する用語集

アイホール: ドールアイを取り付けるための、人形の頭部にある穴。
アイサイザー: アイホールのサイズを測る道具。近年はアイベベラーと混同されるケースもあるため、購入時には注意が必要です。
アイベベラー: アイホールを削ってサイズを調整する道具。アイサイザーと同様に使用されます。
追い目（追視）: ドールアイの視線が、見る角度が変わっても追いかけてくるように見える現象。グラスアイでよく見られます。
* 瞳パテ: ドールアイを固定するためのパテ。

まとめ

ドールアイは、素材、デザイン、ブランドなど多様な選択肢があり、愛好家の個性を反映できるアイテムです。この記事を参考に、あなたにぴったりのドールアイを見つけて、愛らしい人形を完成させてください。 それぞれの素材、商品の特徴を理解することで、より魅力的なドールを創作できるでしょう。 また、適切な道具を使用することで、ドールアイの取り付け作業もスムーズに行えます。

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