ナイスコンプレックス

ナイスコンプレックスの紹介

ナイスコンプレックスは、東京を拠点に活動する劇団で、代表兼主演のキムラ真が2007年に旗揚げしました。初めは「劇団水性音楽」の出身からスタートし、2009年には新しい舞台制作「新生ナイスコンプレックス」へと進化を遂げました。主に人々の心に隠れた葛藤や特定の状況を描いた「行動展示演劇」に力を入れており、この形式で独自の表現を追求しています。

劇団の沿革

ナイスコンプレックスは、2007年から活動を開始し、時代ごとに新たな作風やテーマに取り組んでいます。2015年からは新たな作風に移行し、演劇としての新たな試みを重ねることで、観客に深いメッセージを伝えています。

2016年3月には客演参加していた俳優の濱仲太が新たに入団し、以降も土井覚や百瀬友水、北野くるみといった新しい劇団員が加わり、集団の多様性を高めています。また、2021年からは準劇団員制度も導入され、篠原麟太郎がその初めてのメンバーとして名を連ねました。

劇団名の由来と理念

ナイスコンプレックスという名前は「短所を隠すのではなく、前に出すことで個性となり、面白さが生まれる」という考えから付けられました。この考え方は、劇団が「実際に起こった事件や出来事をテーマにした作品を通じて、演劇にしかできない表現を追求する」という姿勢にも結びついています。特に、観客に「考えてもらう」のではなく「知ってもらう」ことを重視した作品作りが特徴です。

代表作

ナイスコンプレックスの舞台作品には、物議を醸すテーマを扱ったものが多く、N19『斜い人』では「赤ちゃんポスト」、N20『オレンジの迷信行動』では「死刑」、N23『よみ人シラズ』では「君が代」を擬人化した形で抽象的に表現しました。これらの作品は、観客に深い感情や考察を促すものとなっています。

現在の活動

劇団は、定期的に公演を行っており、新作や再演を通じて多くの観客にアプローチしています。近年では、感染症の影響を受けながらもオンライン配信などの新しい形態を取り入れ、多様なプラットフォームで作品を届けています。2023年には『ゲズントハイト〜お元気で〜』などの公演が行われ、引き続きその活動に注目が集まっています。特にソーシャルメディアを活用することで、若い観客層からの支持も受けるようになっています。

劇団員一覧

劇団には多くの優れたメンバーが在籍しています。主な劇団員には、脚本家・演出家であるキムラ真をはじめ、女優のさまざまな才能を持つ早野実紗、紅林里美、大久保悠依、俳優の濱仲太らがいます。これらのメンバーは、個々に異なるバックグラウンドと経験を持ち寄り、ナイスコンプレックスの独自のスタイルを形成しています。

ナイスコンプレックスは今後も、時代の変化に柔軟に対応しつつ、観客との繋がりを大切にしながら新たな作品を創り出していくことでしょう。

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