ナウナウナウ大行進

ナウナウナウ大行進概説

「ナウナウナウ大行進」は、1971年から1975年にかけて大分放送で放送されていたラジオ番組です。その放送時間は毎週土曜日の14:30から17:00までで、リスナーに広く親しまれました。番組は大分放送の看板番組の一つであり、特に当時の若者はこの番組を楽しみにしていました。

パーソナリティ

初期のパーソナリティーは、大分放送のアナウンサーである西村敏雄（彼のニックネームは「ビンビン」）と植木伴子（「バンバン」という愛称でも知られている）でした。この二人はお互いの個性を生かして息の合ったやり取りをし、番組の魅力を引き出していました。聴取者からは非常に高い人気を誇り、彼らの楽しいトークはラジオの前でのひと時を特別なものにしました。

番組のユニークなコーナー

この番組の名物コーナーの一つが「ナウナウルーレット」でした。この企画では、ヒット曲をテープに収め、早送り再生を行います。リスナーが「ストップ」と声をかけると、その音楽が停止し、目的の曲が流れるという形式のクイズです。この形式は、聴取者の参加を促し、リスナーとの距離を縮める効果がありました。音楽の立ち上がりや立下りをそのまま放送していたのも、聴取者のお楽しみを加える要素となっていました。

天気予報コーナー

別の人気コーナーは天気予報でした。このコーナーでは、西村と植木の二人が独自のアドリブを交えながら、BGMに合わせて楽しく天気を伝えるスタイルを取っていました。例えば、日本風の厳かな音楽の後には、1970年代のディスコ調の楽曲が流れ、それに合わせて楽しいおふざけが展開されました。風雪注意報が流れるときなどには、「流れ旅の方はご注意ください」といった軽妙なやりとりがあり、聴く人々を笑わせることで知られていました。

番組の最後とエンディング

「ナウナウナウ大行進」の最終回は生放送で行われました。この際、西村アナウンサーが「番組の最後、玄関前に集合しましょう！」と呼び掛け、多くのリスナーが集まりました。公開生放送という形でのエンディングは、多くの感動を生み出しました。植木アナウンサーが感激して泣いている様子に、西村アナウンサーは「バンバンが泣いております！」と伝え、聴取者からは盛大な拍手が送られました。感情溢れるフィナーレは、多くのリスナーにとって印象深い思い出となっています。

歴代のパーソナリティ

番組の歴代パーソナリティには次のような方々がいます。

• - 西村敏雄
• - 植木伴子
• - 松井督治
• - 堤優子
• - 工藤洋史
• - 笠置真美
• - 工藤由美
• - 平野賢
• - 浮木智子
• - 首藤真由美
• - 高島晋一郎
• - 吉田諭司

これらのアナウンサーたちは、各自テイストの違う司会で番組を盛り上げてきました。彼らの個性とおかしみのあるトークは、番組の良さを引き立てていました。

「ナウナウナウ大行進」は、今もなお多くの人々に親しまれ、語り継がれる番組の一つであり、ラジオの良さを存分に表現した貴重な存在でした。

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