ナキ・ムシ

aiko 2ndシングル「ナキ・ムシ」解説

1999年3月3日、シンガーソングライターaikoのメジャー2ndシングル「ナキ・ムシ」がポニーキャニオンより発売されました。その後、2000年12月15日に再発売されています。

このシングルは、aikoのメジャーデビュー後初のミディアムバラードという点で注目に値します。aiko自身が作詞・作曲を手掛けたシングルタイトル曲は「ナキ・ムシ」が初めてであり、彼女のアーティストとしての成長を示す重要な作品と言えるでしょう。

リリース当初はスリムケース仕様でしたが、再発売に際してはジュエルケースに変更されました。「カブトムシ」以降のaikoのCD作品と同様に、初回盤にはカラートレイが用いられています。この変更は、CDパッケージにおける時代の流れを反映したものでもあります。

「ナキ・ムシ」は、数々のタイアップにも起用されています。ロッテの「シナモンガム」の2000年CMソングとして使用された他、MBSの『おかえりワイド』エンディングテーマ、山口朝日放送の『レッツゴーワイルド』エンディングテーマにも選ばれ、幅広い層への知名度向上に貢献しました。

カップリング曲にも魅力的な楽曲が収録されています。「赤い靴」は、テレビ朝日系『速報!スポーツCUBE』の2000年テーマソングとして使用され、シングル全体の聴き応えを高めています。また、「二時頃」は、2011年に発売されたaikoのベストアルバム『まとめI』に初収録されました。この曲は、シングル曲とはまた異なる魅力を持つ楽曲であり、ベストアルバムへの収録は、多くのファンにとって喜ばしい出来事だったと言えるでしょう。

全楽曲の作詞・作曲はaiko、編曲は島田昌典が担当しています。aikoの繊細な歌声と、島田昌典による洗練されたアレンジが、楽曲の世界観を効果的に表現しています。

シングルには、「ナキ・ムシ」のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、楽曲の構成要素を改めて聴き込むことができるのもポイントです。これらの要素が組み合わさり、「ナキ・ムシ」はaikoの代表曲の一つとして、多くのリスナーに愛され続けています。

「ナキ・ムシ」は、aikoの音楽性とキャリアにおける重要な転換点を示す作品であり、彼女の音楽史を語る上で欠かすことのできない一枚と言えるでしょう。このシングルを通して、aikoのアーティストとしての魅力と才能を改めて感じ取ることができます。 楽曲の持つ繊細さと力強さ、そしてタイアップによる広がりは、多くのリスナーに感動を与え続け、aikoというアーティストの地位を確固たるものにしたと言えるでしょう。

収録曲

ナキ・ムシ [4:42]
赤い靴 [4:55]
二時頃 [4:50]
ナキ・ムシ（instrumental version）

収録アルバム

（ベストアルバム『まとめI』に「二時頃」が収録）

外部リンク

aiko公式サイトのディスコグラフィ「ナキ・ムシ」

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