ナスダック・コペンハーゲン

ナスダック・コペンハーゲンについて

ナスダック・コペンハーゲン（Nasdaq Copenhagen）はデンマークのコペンハーゲンに位置する証券取引所です。この取引所では様々な証券やデリバティブが取引されており、Nasdaq Inc.が運営の中心を担っています。ナスダック・コペンハーゲンは、北欧における証券取引所のブランド「Nasdaq Nordic」の一部であり、地域経済において重要な役割を果たしています。

取引所の歴史

ナスダック・コペンハーゲンの起源は、1625年にクリスチャン4世の指導の下に設立された商品取引所にさかのぼります。当時のデンマークは重商主義時代にあり、海外との交易を重視していました。この取引所は、その後何度かの変遷を経ながら、現代の証券取引所へと進化しました。

19世紀に入ると、1808年に組織化された近代的な取引所としての機能が始まり、1840年代にはオークション方式による取引も導入されました。1918年には無政府主義者の襲撃事件に直面しましたが、それでも取引所は出発を続けました。第二次世界大戦後、取引量が急増したため、1974年には現在のニコライ広場（Nikolaj Plads）に移転し、活動を継続しています。

1996年には法人化され、民営化も実施されました。その後、2005年以降は、他の海外取引所との経営統合が進められ、2008年からはNasdaq Inc.が運営資本に参与しました。そして、2015年にはNasdaq, Inc.の完全子会社となり、現在の運営方式が確立されました。

主要な株価指数

ナスダック・コペンハーゲンで取引される主要な株価指数の一つに、OMXコペンハーゲン20があります。これは、デンマークのプライム市場で取引される主要な20銘柄で構成されます。この指数は時価総額加重平均型であり、企業の成長を測る重要な指標です。また、40銘柄で構成されるOMX Copenhagen Large Cap Indexや、中型株指数のOMX Copenhagen Mid Cap Index、全銘柄索引であるOMX Copenhagen All-Share Indexなどもあり、投資家に多様な投資機会を提供しています。

取引時間と所在地

ナスダック・コペンハーゲンの通常の取引時間は、土曜日、日曜日、そして取引所が定める休業日を除いた平日の午前9時から午後5時までです。日本時間では午後5時から午前1時までとなります。

取引所は、コペンハーゲンのニコライ広場に位置し、指定の住所はNikolaj Plads 6, 1007, Copenhagenです。地下鉄利用の場合、コンゲンス・ニュートー（Kongens Nytorv）駅がアクセスに便利です。

このように、ナスダック・コペンハーゲンは豊かな歴史を有し、現代においても活発な取引が行われる重要な金融市場として、デンマークの経済に寄与しています。

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