ナスダック・ヘルシンキ

ナスダック・ヘルシンキの概要

ナスダック・ヘルシンキ（Nasdaq Helsinki）は、フィンランドの首都ヘルシンキに所在する証券取引所です。この取引所では、株式やデリバティブ商品など、さまざまな金融商品が取引されています。現在、運営はNasdaq Inc.の子会社であるNasdaq Helsinki Oyが行い、北欧諸国の証券取引所の一員として、Nasdaq Nordicという名前でブランド化されています。

沿革

ナスダック・ヘルシンキの歴史は、フィンランド大公国が設立された1809年にさかのぼります。ロシア帝国の支配下で、当初は取引所設立が計画されましたが、実現には至りませんでした。株式取引が始まったのは1860年代ですが、正式な取引所が整備されるのは20世紀に入ってからです。1907年、実業家のジュリアス・タルバーグやビクトル・エクが土地を購入し、アール・ヌーヴォー様式の建物が設計され、1912年に初めて取引がスタートしました。

第一次世界大戦や第二次世界大戦の影響で、取引所は一時閉鎖に追い込まれることもありました。また、1944年には空襲により一部が被害を受けることになりました。それでも、ナスダック・ヘルシンキは、フィンランドの社交界における重要な拠点となり、多くの文化イベントが実施されてきました。

1987年には電話取引から電子取引に移行し、1990年までにはすべての取引が電子化されました。1995年には法人化と民営化が実施され、2003年にはスウェーデンのストックホルム証券取引所との経営統合を行いました。そして、2008年2月からはNasdaq Inc.の運営に移行し、2015年には完全にNasdaq Inc.の傘下に入りました。

相場

ナスダック・ヘルシンキの代名詞的な株価指数はOMXヘルシンキ25で、これはフィンランドのプライム市場に上場する主要25銘柄で構成された時価総額加重平均型の株価指数です。このほかにも、OMXヘルシンキ大型株指数（30銘柄構成）、中型株指数（OMX Helsinki Mid Cap Index）、全株指数（OMX Helsinki All-Share Index）などが存在しています。

立会時間

通常の取引時間は、土曜日、日曜日と取引所が定めた休業日を除き、平日午前10時から午後6時30分（日本時間では午後6時から2時30分）まで営業しています。

所在地

ナスダック・ヘルシンキの住所は、Fabianinkatu 14, 00100, Helsinkiです。
アクセスはヘルシンキのトラムで元老院広場（Senaatintori）停留所から便利に訪れることができます。

結論

ナスダック・ヘルシンキは、歴史あるフィンランドの証券取引所として、投資家に多彩な取引機会を提供し続けています。

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