ナタリー・パウエル

ナタリー・パウエル（Natalie Powell、1990年10月16日 - ）は、ウェールズ・ポーイス出身の女子柔道選手です。階級は78kg級で、身長は175cm。

国際舞台で長きにわたり活躍し、数々の実績を残しました。2014年の英連邦競技大会では見事優勝を果たし、2015年には世界ランキング上位選手が集うワールドマスターズで3位に入賞するなど、着実に実力をつけていきました。2016年には、グランドスラム・パリ、ヨーロッパ選手権、ワールドマスターズと、主要な大会で軒並み3位入賞を果たし、リオデジャネイロオリンピックへの出場を果たしました。

リオ五輪では、3回戦でフランスのオドレー・チュメオに敗れ、敗者復活戦でもドイツのルイーゼ・マルツァンに敗れて7位に終わりました。2017年には、ヨーロッパ選手権で3位、グランドスラム・エカテリンブルクで2位と好調を維持し、世界選手権では準々決勝で日本の佐藤瑠香に敗れたものの、3位決定戦で元世界チャンピオンのマリンド・フェルケルク（オランダ）を破り、銅メダルを獲得しました。

2018年もヨーロッパ選手権、ワールドマスターズで3位に入賞するなど、安定した成績を残しました。しかし、2019年のグランプリ・ブダペストでは、準決勝で再び佐藤瑠香に敗れ3位。この敗戦で、佐藤瑠香には5連敗、他の日本人選手を含めると22連敗と、日本人選手を苦手としていました。2021年の東京オリンピックでは初戦で敗退。その後のグランドスラム・パリでは7位に終わったものの、初戦で泉真生に勝利し、23戦目にして初の日本人選手からの勝利を飾りました。

2024年のパリオリンピックへの出場は叶わず、現役引退を表明しました。


主な戦績
2012年 - グランプリ・アブダビ　2位
2013年 - グランプリ・サムスン　3位
2013年 - グランプリ・マイアミ　3位
2013年 - グランプリ・リエカ　3位
2013年 - グランプリ・アブダビ　2位
2014年 - グランプリ・デュッセルドルフ　3位
2014年 - グランプリ・サムスン　2位
2014年 - グランプリ・ブダペスト　3位
2014年 - 英連邦競技大会　優勝
2014年 - グランプリ・ザグレブ　3位
2014年 - グランプリ・アスタナ　3位
2014年 - グランプリ・タシュケント　3位
2015年 - グランプリ・サムスン　2位
2015年 - ワールドマスターズ　2位
2015年 - グランプリ・タシュケント　優勝
2016年 - グランドスラム・パリ　3位
2016年 - グランプリ・トビリシ　3位
2016年 - ヨーロッパ選手権　3位
2016年 - ワールドマスターズ　3位
2016年 - リオデジャネイロオリンピック　7位
2017年 - ヨーロッパ選手権　3位
2017年 - グランドスラム・エカテリンブルク　2位
2017年 - グランプリ・カンクン　2位
2017年 -　世界選手権　3位
2017年 - グランドスラム・アブダビ　優勝
2018年 -　グランドスラム・デュッセルドルフ　3位
2018年 -　グランプリ・アンタルヤ　3位
2018年 - ヨーロッパ選手権　3位
2018年 - グランプリ・ブダペスト　3位
2018年 -　グランドスラム・アブダビ　2位
2018年 -　ワールドマスターズ　3位
2019年 - グランプリ・ブダペスト　3位
2019年 - グランプリ・タシュケント　3位
2019年 - グランドスラム・ブラジリア　2位
2020年 -　グランプリ・テルアビブ　優勝
2021年 -　ワールドマスターズ　5位
2021年 -　グランドスラム・パリ　7位
2021年 -　グランドスラム・アブダビ 3位
2022年 -　グランドスラム・トビリシ　3位
2022年 -　グランプリ・ザグレブ 優勝
2022年 -　英連邦競技大会　2位
2022年 -　グランドスラム・アブダビ　2位


私生活ではLGBTであることを公表しており、70kg級の柔道選手であるサンネ・ファンデイケと交際していることでも知られています。
(出典: JudoInside.com)

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