ナニワ銭道

ナニワ銭道 - もうひとつの「ナニワ金融道」

『ナニワ銭道 - もうひとつの「ナニワ金融道」』は、及川コオと青木雄二プロダクションが手掛けた漫画作品です。あの伝説的な金融漫画『ナニワ金融道』から生まれたスピンオフ作品として、2009年から2013年まで徳間書店の『週刊アサヒ芸能』で連載されました。2014年には実写映画化もされています。

概要

『ナニワ金融道』の世界観を受け継ぎつつ、新たな登場人物たちの活躍を描いた本作。大阪の裏社会を舞台に、主人公である青威雄一郎と小藪蛙次が、企業の裏側や人間模様を暴き出す様を描いています。金、欲望、そして復讐が渦巻く世界で、彼らはどのように生き抜いていくのでしょうか。

登場人物

主要人物

青威 雄一郎（あおい ゆういちろう）
本作の主人公の一人。『ナニワ金融道』の灰原達之に似た容姿を持つ青年。元市役所職員で、失恋を機に漫画家を目指して上京。キャバクラでのアルバイトを経て、小藪に誘われ彼の部下となります。仕事は企業の与信調査で、尾行や潜入捜査などを担当します。お人好しな性格が災いすることも。

小藪 蛙次（こやぶ けいじ）
もう一人の主人公で、青威の上司かつ相棒。「コヤブ」と呼ばれています。元リサーチ会社員で、裏金作りに手を染めていました。しかし、同僚に裏切られ多額の借金を背負うことに。妻を亡くした過去を持ち、復讐に燃えています。冷静な判断力と豊富な知識で、青威をサポートします。

下品 銀三（げしな ぎんぞう）
コヤブの先輩で、通称「オッチャン」。かつては与信調査を行っていましたが、現在は居酒屋を経営しながら情報屋として暗躍しています。コヤブと青威の仕事を後方から支援します。

下品 真季（げしな まき）
銀三の娘で、大手の調査会社に勤務しています。コヤブらに協力したり、相談に乗ったりするなど、物語の中盤から登場回数が増えていきます。

浅間 士郎（あさま しろう）
コヤブの協力者である不良刑事。金次第で様々な情報を提供してくれます。

コヤブの関係者

比留山 為吉（ひるやま ためきち）
「ヒルヤマ経済研究所」所長を名乗る詐欺師。かつてコヤブに嵌められた過去を持ち、復讐を企んでいます。

我目津 一郎（がめつ いちろう）
コヤブの元同僚。「ガメツ食品」の会長で、食品偽装をコヤブに暴かれました。物語の要所で顔を出す、憎めないキャラクターです。

単坪 計介（たんつぼ けいすけ）
コヤブの元同僚で、リフォーム詐欺グループの頭目。コヤブを恐れています。

下呂 吐夫（げろ はきお）
コヤブの元同僚。現在は行方不明。

脇賀 苦佐志（わきが くさし）
コヤブの元同僚。裏金を巡って失踪。

その他の人物

加須馬 イクミ（かすは イクミ）
我目津の愛人で、元レースクイーン。目的のために我目津に近づいています。実は実業家の娘という過去を持ちます。

映画

2014年7月には実写映画が公開されました。

監督：萩庭貞明
* 主演：窪田正孝、的場浩司

原作の雰囲気を活かしつつ、映画ならではの演出が加えられています。R15+指定。

『ナニワ金融道』ファンはもちろん、裏社会を舞台にした作品に興味がある方におすすめです。

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