ニア・ヴァルダロスのプロフィールとキャリア
ニア・ヴァルダロス(Nia Vardalos)は、
1962年9月24日に
カナダの
マニトバ州ウィニペグで生まれた女優であり、ギリシャ系
カナダ人の家庭に育ちました。彼女はライアソン大学を卒業後、
トロントの劇場でチケット売り場で働いていたある日、舞台演者が急病になり、その代役として急遽登壇することになりました。この出来事が彼女の
俳優としての道を開くきっかけとなり、プロデューサーからのスカウトを受けて劇団に参加、演技のキャリアが始まりました。
1993年に
俳優のイアン・ゴメスと結婚し、ロサンゼルスに転居。その後、複数のテレビ番組に出演し、徐々に人気を高めていきました。彼女の名を一躍有名にしたのは、2002年に公開された映画『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』です。この映画は、彼女自身の結婚生活を基にした一人舞台の脚本を映画用にアレンジし、彼女が主演を務めました。口コミで評判が広がり、8ヶ月にわたるロングラン上映を実現、興行収入は2億ドルを超える成功を収めました。
この映画作りの背後には、女優のリタ・ウィルソンが舞台を観た際の感動があり、彼女が夫である
トム・ハンクスにこの作品を勧めたことが大きな要因です。ハンクスも舞台を観て感銘を受け、自身の制作会社で映画化を提案したことで、映画は実現しました。
続いて2003年には、同作のキャストが再集結し、テレビシリーズ『マイ・ビッグ・ファット・ライフ』が放送されました。これは映画の続編として、主人公夫婦のその後を描いた作品です。更に、2004年にはコメディ映画『connie & carla コニー&カーラ』で脚本も兼務し、主演としても活躍しました。この作品では、彼女が製作総指揮も務めることで、さらなるスキルをアピールしました。
2009年には、初めての監督作品となるロマンス・コメディ『I Hate Valentine's Day』を発表。この作品でも、自身が主演し『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』で共演した
ジョン・コーベットとの再共演がありました。また、2011年には
トム・ハンクスが監督・主演した映画『
幸せの教室』で、ハンクスと共同で脚本を執筆しました。彼女の作品は常にユーモアと温かさに溢れ、多くの観客の心を掴み続けています。
さらに、プライベートでも大きな感動の出来事があり、2008年には女の子を養子として迎え、家族を築くこともしました。
彼女のフィルモグラフィは多岐にわたり、これまでに多くの映画やテレビに出演し続けています。ニア・ヴァルダロスのクリエイティブな才能と独自の視点は、今日のエンターテインメント界でも光り続けています。