ニコニコ大百科

ニコニコ大百科とは

ニコニコ大百科は、株式会社ドワンゴが提供するオンライン百科事典です。2008年5月にサービスを開始し、運営会社の変遷を経て現在はドワンゴが運営しています。ニコニコ動画に関連する用語や出来事、人物など、幅広いテーマの記事をユーザーが自由に作成・編集できる点が特徴です。

記事と掲示板

ニコニコ大百科のコンテンツは、記事と掲示板で構成されています。記事は、特定のテーマについて解説する百科事典的な文章であり、掲示板は、記事に対するコメントや意見を交換する場です。掲示板の書き込みにはニコニコ動画のアカウントが必要ですが、閲覧だけであればアカウントは不要です。

記事の編集には、原則としてニコニコ動画のプレミアム会員資格が必要ですが、一部の記事（動画記事やユーザー記事など）は一般会員でも編集できます。また、一般会員でも記事の作成を依頼できる制度があります。

記事の種類

記事には、以下の種類があります。

単語記事: 一般的な記事であり、ニコニコ動画に関連するあらゆる単語や言葉について解説します。プレミアム会員のみが編集できます。
動画記事: ニコニコ動画の個々の動画と紐づいた記事で、動画の内容や関連情報を解説します。動画の投稿者であれば、一般会員でも編集できます。
商品記事: ニコニコ市場の商品と紐づいた記事で、商品の情報や関連情報を解説します。プレミアム会員のみが編集できます。
ユーザー記事: ユーザー自身の紹介ページで、一般会員でも作成・編集できます。
コミュニティ記事: ニコニコミュニティと紐づいた記事で、コミュニティメンバーのみが編集できます。
生放送記事: ユーザー生放送の配信者や配信内容に関する記事で、プレミアム会員のみが編集できます。

単語記事と生放送記事は、タイトルを自由に設定してゼロから作成できますが、カテゴリーが適切でない場合、運営側によって移動させられることがあります。また、同じ対象に関する記事を単語記事と生放送記事の両方で作成することは禁止されています。

ウィキペディアとの相違点

ニコニコ大百科は、ウィキペディアと比較して、以下のような相違点があります。

出典の明記が必須ではない。
独自の研究に基づいた記事を作成できる。
中立的な観点に厳密でなくてもよい。
ウィキペディアでは作成できないような、ニッチなテーマの記事も作成できる。
記事ごとに掲示板が設けられており、自由にコメントできる。
記事の編集には、有料のプレミアム会員資格が必要となる場合が多い。
記事の削除権限は運営会社のみに委ねられている。

これらの違いから、ニコニコ大百科では、フィクションやジョーク、特定の人物や出来事に対する風刺・批判を含む記事も多数存在します。また、ウィキペディアでは出典の明記が難しい情報なども掲載されています。

ウィキペディアとの類似点

自由度が高い一方で、ニコニコ大百科では、荒らし行為や悪質な編集、誹謗中傷を含む記述などに対して、ウィキペディアと同様の措置（規制・削除）が実施されます。特に削除に関しては、厳密に行われています。

掲示板

各記事の下部には掲示板が設置されており、記事に対するコメントを投稿できます。また、テキストだけでなく、以下の投稿も可能です。

お絵カキコ: 自分で描いた絵を投稿できます。
ピコカキコ: MML形式で作曲した音楽を投稿できます。

これらの掲示板機能は、一般会員でも利用可能です。
ただし、一部の掲示板では、荒らし対策としてプレミアム会員のみが書き込み可能に設定されている場合があります。また、記事の内容によっては、掲示板が閉鎖されることもあります。

マイページ

マイページでは、以下の機能を利用できます。

自分のユーザー記事の閲覧・編集
ウォッチリストの確認
運営からのメッセージの確認
「ほめる」リストの確認
自分が編集した記事履歴の閲覧
自分が描いたお絵カキコリストの確認
自分が投稿したピコカキコリストの確認
* 各種設定

ライセンス

ニコニコ大百科の著作権はドワンゴに帰属します。ユーザーが執筆した記事やコメントは、ドワンゴが商用・非商用を問わず自由に利用できます。ただし、ユーザーは、記事やコメントをWeb以外で再利用することはできません。Webで再利用する場合も、出典の明記が必要になります。

また、選挙運動を行うサイトやアダルトサイトなど、一部のサイトではニコニコ大百科の記事を再利用することができません。

まとめ

ニコニコ大百科は、ニコニコ動画の文化を反映したユニークなオンライン百科事典です。自由な編集が可能である一方で、コミュニティのルールやマナーを守ることが求められます。ニコニコ動画ユーザーにとっては、情報収集や自己表現の場として、欠かせない存在となっています。

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