ニコニ・コモンズは、
2008年8月15日に開設された
ニコニコ動画に関連するサービスの一つです。このプラットフォームは、クリエイターが自身の制作した動画素材を共有し、その利用に関するルールを明確にすることを目的として始まりました。
素材ライブラリー
当初、ニコニ・コモンズは主に「素材ライブラリー」として機能していました。ここでは、クリエイターが自作の動画素材をアップロードし、他のユーザーがそれをダウンロードして利用することが可能でした。素材の利用規約はアップローダーによって明示され、クリエイター間の素材共有と再利用を促進する役割を担っていました。
リニューアルと機能の拡張
2011年12月13日には、サービス全体が大幅にリニューアルされました。リニューアルによって、従来の素材共有機能は「素材ライブラリー」として引き継がれ、さらに新しい機能が追加されました。これにより、ニコニ・コモンズは単なる素材共有の場から、クリエイター支援のプラットフォームへと進化を遂げました。
コンテンツ・ツリー
リニューアルに伴い導入された「コンテンツ・ツリー」機能は、
ニコニコ動画、
ニコニコ静画、ニコニ・コモンズに投稿された作品間の関連性を可視化するものです。これにより、ある作品がどのような素材や他の作品から影響を受けているか、またはどのような作品に影響を与えているかを辿ることができます。コンテンツ・ツリーは、作品のクレジット表記の透明性を高め、クリエイター間の連携や作品の理解を深める上で重要な役割を果たします。
クリエイター奨励プログラム
「クリエイター奨励プログラム」もリニューアル時に導入された重要な機能です。このプログラムは、クリエイターが制作した作品の人気度や利用状況に応じて、奨励金を受け取ることができる仕組みです。これにより、クリエイターは自身の創作活動を経済的に支援されると同時に、良質なコンテンツの制作を促進するインセンティブとなります。
現在のニコニ・コモンズ
現在、ニコニ・コモンズは、これらの機能を通じて、クリエイターが安心して創作活動を行い、その成果を共有し、相互に連携できるプラットフォームとして機能しています。素材の提供から作品間の関連性の可視化、そしてクリエイターへの経済的な支援まで、多岐にわたるサポートを提供することで、
ニコニコ動画を中心としたクリエイティブコミュニティの発展に大きく貢献しています。
脚注
ニコニ・コモンズは、クリエイターが安心して創作活動を行えるよう、様々な利用規約やガイドラインを設けています。これらの規約やガイドラインを遵守することで、より健全なクリエイティブエコシステムの構築に貢献することができます。
外部リンク
ニコニ・コモンズ-NICONI COMMONS-