ニコラス・ロンバーツ

ニコラス・ロンバーツ（Nicolas Lombaerts, 1985年3月20日 - ）は、ベルギー・ブリュッヘ出身の元サッカー選手です。現役時代のポジションはディフェンダーでした。

クラブでのキャリア

ロンバーツはクラブ・ブルッヘの下部組織で育ちましたが、トップチームへの昇格は叶わず、2004年にKAAヘントでプロデビューを果たしました。ヘントでは着実に成長を遂げ、その才能を開花させました。

2007年、ロンバーツはロシアの強豪、FCゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍しました。移籍初年度はレギュラーに定着するには至りませんでしたが、安定したパフォーマンスを見せました。しかし、2年目は膝の怪我に苦しみ、シーズンをほぼ棒に振るという不本意な結果に終わりました。3年目も怪我の影響で出遅れましたが、2009年7月19日のFCテレク・グロズヌイ戦で戦線に復帰しました。2010年にはゼニトとの契約を4年間延長し、チームへの忠誠を示しました。

ゼニトでは、ロシア・プレミアリーグ優勝4回（2007, 2010, 2011-12, 2014-15）、ロシア・カップ優勝（2010）、ロシア・スーパーカップ優勝2回（2008, 2011）など、数々のタイトル獲得に貢献しました。また、2008年にはUEFAカップ、UEFAスーパーカップも制覇し、ヨーロッパの舞台でもその実力を証明しました。

代表でのキャリア

ロンバーツは2006年5月11日のサウジアラビア代表との親善試合でベルギー代表デビューを果たしました。EURO2008予選にも3試合出場しましたが、2008年2月から2009年7月にかけて負った大怪我の影響で代表から遠ざかる時期もありました。しかし、恩師であるディック・アドフォカート監督の就任を機に代表に復帰。2010年10月12日のEURO2012予選、オーストリア戦では、後半ロスタイムに代表初得点となる勝ち越しゴールを挙げました（試合はその後同点に終わりました）。

ベルギー代表としては、2014 FIFAワールドカップにも出場。国際Aマッチ39試合に出場し、3得点を記録しました（2006年-2016年）。

人物

ロンバーツは法律学校にも通っていた才色兼備な人物としても知られています。母国語であるフラマン語、フランス語に加え、英語、ドイツ語、ロシア語も流暢に操る語学力を持っていました。

タイトル

FCゼニト・サンクトペテルブルク
ロシア・プレミアリーグ: 2007, 2010, 2011-12, 2014-15
ロシア・カップ: 2010
ロシア・スーパーカップ: 2008, 2011
UEFAカップ: 2008
* UEFAスーパーカップ: 2008

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