ニコラ・ゴダン

ニコラ・ゴダン

ニコラ・ゴダン（Nicolas Godin、1969年12月25日 - ）は、フランスのミュージシャンであり、エール（Air）のメンバーとして国際的に知られています。

生い立ちと初期

フランスのイル＝ド＝フランス地域、ル・シェネで生まれたゴダンは、ベルサイユ国立高等建築学校で建築を学びました。そこで、後にエールのパートナーとなるジャン＝ブノワ・ダンケルと出会い、共に数学を学んでいます。音楽活動の初期には、ジャン＝ブノワ・ダンケル、アレックス・ゴファー、ザヴィエ・ジャモ、ジャン・ド・レドレらと共にオレンジ（Orange）というバンドで活動していました。ゴダンとダンケルは、1980年代から音楽的なコラボレーションを始めています。

キャリアの始まり

エールという名前は、「Amour, Imagination, Rêve（愛、想像、夢）」の頭文字に由来します。当初、エールはゴダンのソロ・プロジェクトとしてスタートしました。建築を学ぶ学生でありながら、アマチュア・ミュージシャンでもあったゴダンは、フランスのインディーズレーベル、Sourceからリリースされるコンピレーション・アルバムのために楽曲制作を依頼されます。彼はポータスタジオで「Modular Mix」を制作し、この曲はアルバム『Source Lab』に収録されました。その後、1996年にはイギリスのレーベルMo' Waxから再リリースされています。

エールとしての成功

ソロ・プロジェクトとしての活動後、ゴダンはクラシック・ピアノの経験を持つジャン＝ブノワ・ダンケルをエールに誘い入れました。彼らは共に「J'ai Dormi Sous L'eau」「Les Professionnels」「Casanova 70」「Le Soleil Est Près De Moi」といったマキシ・シングルを制作し、1997年にはSourceからアルバム制作の依頼を受けます。パリのStudio de Saint-Nomで数か月間かけて制作されたデビュー・アルバム『Moon Safari』は、1998年にリリースされました。

『Moon Safari』は、シンセサイザー、弦楽器、ギターなど多様な楽器を組み合わせたサウンドが特徴で、当時のエレクトロニカ・ジャンルにおいては異彩を放っていました。このアルバムは、イギリスでプラチナディスク、フランスではゴールドディスクに認定されるなど、商業的にも大きな成功を収めました。

ソロ活動

2015年9月18日、ゴダンは初のソロ・アルバム『Contrepoint』をビコーズ・ミュージックからリリースしました。このアルバムは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの音楽から強い影響を受けています。また、ゴダンはフランスのテレビ番組『シークレットサービス マル秘ミッション』（Le Bureau des Légendes、2015年 - 現在）のサウンドトラックも担当しています。2020年1月24日には、2枚目のソロ・アルバム『Concrete and Glass』をリリースしました。

ディスコグラフィ

アルバム

外部リンク

公式ウェブサイト（日本語）
* 公式ウェブサイト（英語）

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