ニコラ・ラゼティッチ

ニコラ・ラゼティッチ：輝かしいキャリアを築いたセルビアのサッカー選手

ニコラ・ラゼティッチ（Nikola Lazetić、1978年2月9日 - ）は、セルビア（旧ユーゴスラビア）出身の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。主にミッドフィールダーとしてプレーし、その才能とリーダーシップで多くのクラブを牽引しました。

初期のキャリア

ラゼティッチは、コソボ中北部の都市、ティトヴァ・ミトロヴィツァで生まれました。15歳で地元のクラブ、トレプチャに入団し、その才能をすぐに開花させます。その後、レッドスター・ベオグラード、ヴォイヴォディナ、オビリッチといったセルビアの主要クラブへとステップアップし、着実にキャリアを積み重ねていきました。

海外での挑戦

2000年6月、ラゼティッチは600万マルクという高額な移籍金でトルコの強豪フェネルバフチェへ移籍しました。加入初年度はレギュラーとして活躍しましたが、2シーズン目は出場機会が減少し、2002年3月17日のマラティヤスポル戦が最後の出場となりました。

2002年夏には、フリートランスファーでイタリアのコモと契約。その後、キエーヴォへレンタル移籍し、2002年9月27日のインテル戦でセリエAデビューを果たしました。2003年1月には再びレンタルでラツィオへ移籍しています。

イタリアでの活躍

2003年夏、ジェノアと契約しますが、すぐにシエナへレンタル移籍。2004年にジェノアへ復帰し、自身初のセリエBでのシーズンを経験しました。クラブはセリエBで優勝を果たしますが、カルチョ・スキャンダルの影響でタイトルを剥奪され、セリエC1へ降格処分を受けました。

2005年8月30日、リヴォルノへ移籍。しかし、半年後の2006年1月にはトリノと契約し、トリノはこのシーズンにセリエAへの復帰を果たしました。

レッドスター・ベオグラードへの復帰と引退

2008年、ラゼティッチはキャリアをスタートさせた古巣、レッドスター・ベオグラードへ復帰します。ここでは2年間キャプテンを務め、シカゴ姉妹都市カップ、セルビアカップの2つのタイトル獲得に大きく貢献しました。2010年にヴォイヴォディナへ移籍し、シーズン終了後に現役を引退しました。

家族

ラゼティッチはサッカー一家としても知られており、弟のジャルコ・ラゼティッチと甥のマルコ・ラゼティッチもサッカー選手として活躍（ジャルコは元選手）。

ニコラ・ラゼティッチは、その献身的なプレースタイルとリーダーシップで、多くのファンに愛された選手でした。引退後は指導者として、次世代のサッカー選手の育成に力を注いでいます。

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