ニコロ・バレッラ

ニコロ・バレッラ：イタリアを牽引する万能型MF

ニコロ・バレッラ（Nicolò Barella, 1997年2月7日 - ）は、イタリア・カリャリ出身のサッカー選手。セリエAの強豪インテル・ミラノに所属し、イタリア代表としても中心選手として活躍する、現代サッカーを象徴するMFです。インテルでは副キャプテンを務め、セリエA優勝2回、UEFAチャンピオンズリーグ準優勝などに貢献。イタリア代表ではUEFA EURO 2020優勝の原動力となりました。

クラブでの活躍

バレッラは地元カリアリの下部組織で育ち、2015年に17歳でトップチームデビュー。2016年にはセリエBのコモへレンタル移籍し、レギュラーとして経験を積みました。カリアリ復帰後は中心選手として3シーズンで101試合に出場し、その才能を開花させます。

2019年、インテル・ミラノへ買取義務付きのローン移籍で加入。瞬く間にチームに不可欠な存在となり、2020-21シーズンにはユベントス戦での1ゴール1アシストを含む活躍で、11シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献。セリエA最優秀MFに選出されました。2021-22シーズンもリーグ戦36試合で3ゴール12アシストを記録し、アシストランキング2位タイに。2023-24シーズンには副キャプテンに就任し、リーグ戦37試合に出場。2029年までの契約を結びました。

代表での活躍

各年代のイタリア代表を経験し、2018年にA代表デビュー。2019年にはEURO 2020予選で代表初ゴールを記録。EURO 2020では準々決勝のベルギー戦で先制ゴールを挙げるなど、優勝に大きく貢献しました。EURO2024でも重要な役割を担い、グループステージ突破に貢献しました。

プレースタイル

バレッラは、現代サッカーにおいて中盤に求められる役割をほぼ全てこなせる万能型のMFです。171cmと小柄ながら、優れた戦術眼、強烈なミドルシュート、そして高度なテクニックを兼ね備えています。豊富な運動量でピッチを駆け回り、チームに活力をもたらすだけでなく、守備においても献身的なプレーを見せます。PKキッカーを任されるなど、メンタル面でも優れたものを持っています。

人物・エピソード

7歳年上の妻との間に4人の子供を持つ父親でもあります。インテルでの背番号「23」は、憧れのバスケットボール選手レブロン・ジェームズに由来。また、インテルで活躍したデヤン・スタンコヴィッチを憧れの選手として挙げています。

2023年のプレシーズンマッチで来日した際には、少年から「強いメンタルを作るにはどうすればいいのか」と質問され、「まず楽しむこと。情熱、パッションがないと何事もうまくいかない」と答えています。

タイトル

クラブ
セリエA：2回 (2020-21, 2023-24)
コッパ・イタリア：2回 (2021-22, 2022-23)
スーペルコッパ・イタリアーナ：3回 (2021-22, 2022-23, 2023-24)

代表
UEFA欧州選手権：1回（2021）

個人
* セリエA年間最優秀MF：2回 (2020-21, 2022-23)

ニコロ・バレッラは、その卓越した能力と献身的なプレースタイルで、クラブと代表の両方で成功を収めている、まさに現代サッカーを代表する選手の一人です。

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