ニコ・パス

ニコ・パス：レアル・マドリードからセリエAへ羽ばたく若き才能

ニコラス・パス・マルティネス、通称ニコ・パスは、2004年9月8日、スペイン領カナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェで生まれました。父は1990年代にCDテネリフェなどで活躍し、1998 FIFAワールドカップにも出場した元アルゼンチン代表選手、パブロ・パスです。

レアル・マドリードでの成長

ニコ・パスは、幼少期をスペインで過ごし、父親の古巣であるCDテネリフェの下部組織でサッカーを始めました。2016年、12歳の時に名門レアル・マドリードのインファンティルB（U-13）に加入。その後、順調に年齢別のチームをステップアップしていきました。

2022-23シーズンは、レアル・マドリードのU-19チームであるフベニールAでスタートしましたが、恵まれた体格と高い潜在能力を買われ、シーズン途中でトップチームの下部組織であるカスティージャに昇格。シーズン終盤には主力として活躍を見せました。

カスティージャ在籍中も、トップチームの練習に頻繁に参加。その才能はレアル・マドリードの首脳陣の目に留まり、2022年12月には2027年までの長期契約を締結しました。2023年5月2日には、レアル・ソシエダ戦のメンバー入りを果たし、トップチームデビューに大きく近づきました。

同年7月に行われたアメリカ遠征にも帯同。7月27日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦で、ついにトップチームデビューを果たしました。そして、2023年11月29日、UEFAチャンピオンズリーグのSSCナポリ戦で途中出場。後半39分には、ミドルシュートでトップチーム初ゴールを記録するなど、その才能を世界に示しました。

セリエAへの挑戦：コモ1907

2024年8月25日、セリエAに昇格したコモ1907への移籍が発表されました。契約期間は4年間で、移籍金は600万ユーロ（約10億円）と報じられています。レアル・マドリードには、買い戻しオプションまたは次回移籍時の移籍金の50％を得る契約とされています。この移籍は、ニコ・パスにとって新たな挑戦であり、さらなる成長の機会となるでしょう。

アルゼンチン代表への道

スペインで生まれ育ちながら、ニコ・パスは父親と同じアルゼンチン代表を選択しました。スペイン代表になる道もあったにも関わらず、アルゼンチン代表のユニフォームを着ることを選んだ彼の決断は、その祖国への強い愛着を示しています。今後、アルゼンチン代表として、どのような活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。

まとめ

ニコ・パスは、類まれな才能を持つ若きミッドフィルダーです。レアル・マドリードの下部組織で培った経験と才能を武器に、セリエAのコモ1907でさらなる飛躍を目指します。アルゼンチン代表としても活躍が期待されており、今後の活躍から目が離せません。

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