『ニシュタリ』は、日本の
ヴィジュアル系ロックバンド、
メガマソが
2015年8月5日に発表したフル
アルバムで、彼らの通算9作目となります。特徴的なのは、初回生産限定盤に付属する絵本形式のブックレットで、これによって
アルバム全体が一つの物語として展開されています。このようにコンセプト
アルバムとしての側面が強調されていることが、リスナーに新たな体験を提供しています。
本作の物語は、
ギター担当の涼平が15年前に見た夢を基にしています。彼はこの夢が心の中で長い間温めてきたものであり、結成から9年目に入り、やっとその形を持つことができたと述べています。これまでの演奏力や作詞・作曲の技術を駆使して、彼はようやくこの夢の世界を音楽として表現することができたのです。
『ニシュタリ』というタイトルは独特ですが、涼平によれば、これは実在の人物の名前に由来しています。初回生産限定盤のブックレットの後半部分に登場する「西タリ鎌行」という名前が、発音の違いによって「ニシュタリ」となったとのことです。このような背景があることで、タイトルへの理解が深まり、リスナーはさらに物語に引き込まれることでしょう。
キャッチフレーズの意味
アルバムのキャッチフレーズには「CDを聴き始めて3分18秒、きっとあなたは『きゅん』と胸を掴まれる」という言葉があります。これは1曲目が進行する中で、特に心に響く瞬間を強調しており、涼平自身もその部分で感動したと語っています。この言葉は、
アルバム全体の感情的なクライマックスに繋がる要素ともいえるでしょう。
収録曲について
初回生産限定盤には異なるサイドがあり、CD1には
アルバムタイトル曲やリード曲が収められています。特に、最初に収録されている「ザ・ファーストニムバス」は涼平がドリームのインスピレーションで書いたと語る心に残る重要な曲です。また、「スノウィブルー」は
アルバムの中心を成し、この曲のミュージックビデオは
水戸市にある西部図書館で撮影されました。
一方、CD2には過去のシングル曲も収められており、ファンには嬉しい内容となっています。通常版でも、主要なトラックはすべて収録されており、様々な形で
アルバムを楽しめます。
限定盤のユニークな販売形態
本作は、初回生産限定盤のほかにも様々な形態でリリースされました。特に、
2015年12月に開催されたライブイベントではUSB版が販売され、そこには高音質の楽曲や、ブックレットのデータ、メンバーパーソナルインタビュー動画なども収められています。これにより、リスナーはより多くの特典を享受できる形となりました。
まとめ
『ニシュタリ』は、ただの
アルバムではなく、一つの物語を音楽で表現した大いなる試みです。
メガマソはその音楽の力を通じて、リスナーに新たな感動と体験を提供しています。この作品を通じて、
ヴィジュアル系ロックバンドとしての魅力を再確認し、その音楽的な冒険に身を委ねることをおすすめします。