ニプレス

ニプレスについて

ニプレス（nippless）は、乳首に貼ることで隠す目的の絆創膏状のシートです。和製英語のこの名称は、「Nipple（乳首）」と「less（なし）」を組み合わせた造語で、文字通り「乳首なし」とされますが、英語圏では異様に受け取られることが多いと言われています。一般的には肌色の円形で構成されており、裏面には乳首と接触する部分に絆創膏的な当て布が張り付いているのが特徴です。基本的には使い捨てであり、貼る際に少ししわが寄ることもある点が留意点とされています。

歴史と商標

ニプレスは、1981年から常盤薬品工業が販売している登録商標であり、特定の製品名としての地位を確立しています。一般的なニプレスに対して、同様の製品にはニトムズの「タック・トップ」や、繰り返し使用が可能なコジットの「ニップルフィッティ」などがあります。欧米では同様の製品が「ペイスティース」と呼ばれ、ストリッパーやモデルが乳首を隠す目的で使用することが一般的ですが、現在ではそれがファッションと結びついている点が興味深いです。

利用目的

ニプレスは主に、ブラジャーを着用できない際や、衣類との摩擦で乳首に痛みや痒みを引き起こさないようにするために開発されました。そのため、性別を問わず使用されることができます。また、ブラジャーの透け感や、ブラジャー自体のはみ出しを防ぐための代替品としても利用されています。特に水着やレオタードの下に使われたり、健康診断での脱衣が必要な場面、マラソン選手やスポーツを行う際の摩擦予防としても役立つことから、幅広く利用されています。

芸能界での使用

ニプレスは、映画やグラビア等の撮影でもよく使用されています。特にセミヌードの撮影や水着姿の際、乳首を隠すための大切なアイテムとなっています。モデルや女優が万が一ブラジャーや衣服が外れても乳首が見えないように、撮影時に利用することが多いです。最近では、フェティシズムの観点からも注目されています。

ファッションとフェティシズム

ニプレスの利用方法は多岐にわたり、本来の目的から逸脱してフェティシズムの一環として着エロ系のグラビアで使われることもあります。肌色以外の色や星型、花型のデザインは、元々欧米のストリッパーが使用していた存在に由来し、人に見せることを前提にしたスタイルとして評価されています。

実例

ニプレスは様々な場面で使用された実例があり、2012年には映画『ウォールフラワー』のプレミアにてエマ・ワトソンがニプレスを着用していました。また、World Naked Bike Rideのようなイベントでも、ペイスティースを着用した参加者が見られます。

まとめ

ニプレスは単なる保護具だけでなく、現代社会の文化やファッション、さらにはフェチカルな面でも位置付けが強化されています。その利用方法や目的の多様性は、男女問わず幅広いニーズに応えていることがわかります。

もう一度検索