ニュージーランドの教育

ニュージーランドの教育制度について

ニュージーランドにおける教育制度は、基礎的な初等教育から専門的な高等教育まで多様な形式が整備されています。この制度は、義務教育を受ける6歳から16歳の子どもを対象にしており、初等教育から高等教育に至るまでの全体像を把握することが重要です。

義務教育の概要

義務教育の期間は6歳から16歳までであり、慣例的には5歳の誕生日を迎えた後に小学校に入学することが認められます。この初等教育の開始点と、無理なく進学する制度が整っています。16歳の誕生日を過ぎると、その後の進学は任意となり、義務教育期間は終了します。

乳幼児教育

乳幼児教育としては、以下のような種類のプログラムがあります。これにより、地域や文化に応じた柔軟な対応がなされています。

• - Licensed Early Childhood Centers（0歳から5歳）
• - Chartered Early Childhood Centers（0歳から5歳）
• - Kindergarten や Playcenter（3歳から5歳）
• - Kohanga reo（マオリ族の文化に基づく幼児教育）

特にPlaycenterは、親が積極的に参加し運営する組織であり、子どもの成長だけでなく親自身の成長も促進することを目的としています。1941年には全国初のプレイセンターが誕生し、現在では全国に多数の施設が存在しています。

初等教育課程

初等教育は、通常は6歳から11歳の子どもを対象とし、Primary School（小学校）に在籍する制度になっています。各生徒が個別に入学し、4学期制の授業を受け、学期は毎年1月下旬から始まり、12月中旬に終了します。

中等教育課程

初等教育を修了した生徒は、Intermediary School（中間学校）またはSecondary School（高中学校）に進学します。この中間教育は通常2年間で、次いでセカンダリースクールに進む形です。セカンダリースクールでは、Year 9からYear 13までの教育が行われ、主に14歳から18歳の生徒が対象です。11年生からは国全体で統一試験「NCEA」があり、これを基に評価されます。16歳以降は義務教育の終了後、進学するかどうかは生徒の自由です。

このセカンダリースクールでは、大学への進学に向けた準備が本格化し、特にYear 11でのNCEAは進学において重要な評価となります。また、障害を持つ生徒は21歳まで在籍可能な制度が設けられています。

高等教育課程

高等教育機関には、大学、ポリテクニック、教育大学があり、進学希望者の約4割が高等教育機関を目指しています。高等教育への進学は、主にNCEA Level 3の成績によって決定されます。ニュージーランドの大学は全て国立で、約8つの大学が存在し、それぞれ学士、修士、博士課程が整っています。

大学

大学の学位制度は、3年から4年の学士課程、通常2年の修士課程、そして3年の博士課程に分かれています。また、短期間のコースとして、ディプロマやサーティフィケートプログラムも提供されています。

ポリテクニック

ポリテクニックでは、実務中心の教育が行われ、学位は学士から博士まで取得可能で、実践的な内容が重視されます。

教育大学

教育大学は教員養成を使命とした専門機関であり、1年から2年の修学プログラムがあります。

教育の普及と留学生

近年では、ニュージーランドの大学は留学生を受け入れる姿勢を強化し、国内外から多くの学生が集まっています。しかし、英語の能力が高いにも関わらず学業が苦戦する留学生が増えているため、面接試験や口頭試験を導入する教育機関も増加しています。

この多様な教育制度によって、ニュージーランドは学生が個々のニーズに応った進学を推進し、質の高い教育を実現しています。

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