ニュースなっとく福岡

ニュースなっとく福岡

『ニュースなっとく福岡』（ニュースなっとくふくおか）は、NHK福岡放送局が2008年3月31日から2011年3月10日まで放送していたローカルニュース番組です。この番組は、福岡県西部に特化したニュースを中心に扱い、地域住民に密着した情報提供を行いました。

番組の背景と歴史

番組のスタートは2008年で、前身となる『ニュースいちばん星』からの再分離という形で始まりました。NHKの経営改革に伴い、夕方の情報番組とニュースが統合されていたものが、3年ぶりに分離されて新たなニュース番組として再出発しました。しかし、番組が始まってからわずか1年で終了することとなりました。これは、長年にわたってその番組の顔であった山下信キャスターが東京に単身赴任となり、定年退職が近づいていたことによるものでした。これにより、新たなキャスターが必要とされ、福岡県出身の松尾剛がメインキャスターに就任しました。

松尾キャスターはその特色を生かし、リポートなどの現場取材を積極的に行いました。また、契約キャスターにも秋山千鶴を迎え、新しい風を吹き込みました。

番組の終了

2011年度の改編に伴い、松尾キャスターは他の番組に移ることが決まりましたが、最終回は東北地方太平洋沖地震の発生により、予定されていた最終回より早く迎えることになりました。そのため、実質的な最終回は2011年3月10日に放送されました。この放送の後、時間の都合で臨時ニュースなどが中心となり、松尾キャスターの離任挨拶は違う番組となったことで、視聴者に向けての挨拶ができなかったという印象も残りました。

放送エリア

『ニュースなっとく福岡』は福岡県全域を対象とし、特に福岡市、宗像地域、糟屋地域、糸島市、筑紫地域、朝倉地域、久留米広域圏、八女地域、有明地域の情報が中心となっていました。筑豊地域については、福岡・北九州局で取材が分担されており、地域の実情をしっかりと捉える取り組みが行われていました。

放送時間と形式

この番組は平日の18時10分から18時58分まで放送されました。一部コーナーは九州・沖縄の他の局でも放送され、臨時の事情がある場合はこの限りではありませんでした。祝日は放送が休止されるなど、工夫が凝らされた配信スケジュールが特徴的でした。

主なコーナー

『ニュースなっとく福岡』では、様々なコーナーが設けられ、地域密着の内容が扱われました。例えば、「追放!飲酒運転」という九州沖縄の共同企画や、アジアの情報を伝える「となりのアジア」、そしてスポーツ情報を伝える「なっとくスポーツ」などがありました。また、大相撲では県出身の力士に関する情報も毎日提供され、視聴者にとって親しみやすい内容が提供されていました。

出演者

メインキャスターの松尾剛に加えて、秋山千鶴といったキャスターやリポーターたちが番組を支えました。特に梶田温子、林田真穂といったリポーターが地域の様子を積極的に伝え、視聴者に親しみを持たれていました。また、スポーツコーナーでは元プロ野球選手や大相撲担当のアナウンサーが多様な情報を配信し、視聴者を楽しませました。

結論

『ニュースなっとく福岡』は、地域情報を重視し、視聴者とのつながりを深めたニュース番組でありました。放送が終了してからも、その影響や記憶は多くの視聴者に残っていることでしょう。

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