ニュースの森ふくしま

ニュースの森ふくしま

『ニュースの森ふくしま』は、1990年4月2日から2005年3月25日まで、テレビユー福島で放送された平日夕方のローカルワイドニュース番組です。この番組は、全国ニュースパート「JNNニュースの森」の福島県版としてスタートしました。番組の名称は開始当初から1994年9月まで「JNNニュースの森ふくしま」とされ、その後「TUFニュースの森ふくしま」として放送されました。

番組の歴史と概要

開局以来約6年間続いた『ワイドユー福島』の後を受けて開始された『ニュースの森ふくしま』は、夕方の時間帯に、JNN系列局の中で相対的に少数派となっているローカルニュース番組の一つでした。そのため、地域密着型のコンテンツを提供することに注力し、視聴者に親しまれる存在となりました。

放送は約15年間にわたり続き、2005年3月28日からは新たに『イブニング・シックス』として再スタートしました。この番組の終わりを意味する『ニュースの森ふくしま』のクローズと共に、深夜には当日に放送された内容を編集した特別番組『ニュースの森ふくしまダイジェスト』も放送されていました。

コーナーとセット

この番組には、スポーツコーナーやお天気マップ、そして「ビアともクッキング」といった多彩なコーナーが設けられ、視聴者の興味を引きました。また、一時期はキリンビールがスポンサーとなっていた時期もありました。

セットは時代ごとに変更され、1992年から1996年の間は、街角をイメージしたデザインが施されていました。このセットには大きな窓が左右にあり、キャスターの背後には街灯やバルコニーが設置され、華やかな雰囲気を醸し出していました。1996年から放送終了にかけては、暖かみのある柱とパネルが強調され、タイトルロゴやモニターディスプレイなどが配置されました。最終的なセットは、次番組でも使用されることとなり、実に10年にわたってその姿を変えることはありませんでした。

放送時間とエピソード

番組の放送時間は、1990年の開始から2000年までは18:00から19:00に放送され、その後も数回の変更を経ました。2001年3月25日以降は17:50から18:51の放送時間となりました。

エピソードの中でも特に有名なものとして、2001年の年末にキャスターだった水津邦治がエンディングでパイプ式の椅子に座っていたところ、椅子が突然下がってしまったというハプニングがあります。この珍事は、後にハプニング大賞でも紹介されるなど話題になりました。また、2003年に発生した三陸南地震の際には、番組のセットやスタジオの照明が揺れる様子も放送され、視聴者に強い印象を残しました。

音楽と予告

番組のエンディングテーマには、有名な曲が多数使用されました。山下達郎の「Blow」やスピッツの「ロビンソン」などが名を連ねています。このような楽曲は視聴者に覚えられる要素でもあり、番組の独自性を強化しました。また、放送の前には女性キャスターが当日のニュースや特集を含む予告を行い、視聴者の関心を引く工夫もなされていました。

この番組は、多くの地域の人々にとって思い出深い存在となり、福島のローカルニュースの象徴の一つとして今もなお語り継がれています。

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