ニューパルサーSP

ニューパルサーSPシリーズ



山佐(一部山佐ネクスト、セブンリーグ)が手掛けるパチスロ機「ニューパルサーSP」シリーズは、2012年に初代が登場して以来、その普遍的なゲーム性と時代の変化に合わせた機能追加でファンに支持されています。本項では、初代「ニューパルサーSP」から、後継機である「ニューパルサーSPII」、「ニューパルサーSPIII」、そして最新作「ニューパルサーSPIV with 太鼓の達人」に至るまで、シリーズ全体の変遷と各機種の特徴を解説します。

シリーズ共通の基本仕様と特徴



本シリーズは、純粋にビッグボーナス(BIG)とレギュラーボーナス(REG)のみで出玉を増やすという、パチスロ本来のシンプルなゲーム性を核としています。多くの機種で6段階の設定が搭載されており、技術介入要素は少ない(または無い)機種が多いのも特徴です。通常時の小役については、取りこぼしが発生しないリール制御が採用されているため、初心者でも安心してフリー打ちで楽しめます。

  • - ボーナス告知の仕組み: 各機種共通で、リール窓の下中央には「魔女」の図柄が描かれたチャンスボタンが配置されています。ボーナスが成立した際にこのボタンを押すと、告知が発生し、いつでもボーナス当選を確認できる仕様となっています。
  • - バウンド演出: レバーを叩いた際にリールが小刻みに震える「バウンドスタート」や、リール停止時に同様の動きを見せる「バウンドストップ」といった演出もシリーズを通して搭載されており、これらはボーナス当選期待度を示唆しています(バウンドスタートは期待度60%以上)。
  • - 遊技スタイル: 1枚掛けでの遊技も可能で、BIGボーナス図柄は「7」か「カエル」のどちらでも揃えることができます。

初代ニューパルサーSP



2012年6月に登場した初代「ニューパルサーSP」は、歴代シリーズの遺伝子を受け継ぎつつ、新たな要素として液晶を初めて搭載し、2種類のモード選択を可能にしました。BIGは312枚、REGは104枚固定で、技術介入の必要はありませんでした。

  • - モード選択: 「ノーマルモード」と「フラッシュモード」をいつでも切り替えることができました。
- ノーマルモード: 従来のニューパルサー同様、リーチ目でボーナスを察知する出目重視のモードです。演出はバウンド系のみで、告知はチャンスボタンを押した時のみです。
- フラッシュモード: リーチ目出現時にフラッシュや液晶演出を伴ってボーナスを告知するモードで、初心者でもボーナス察知が容易です。違和感告知も搭載されています。

ニューパルサーSPII



2017年11月に5.9号機として登場した「ニューパルサーSPII」は、初代から機能と演出を大幅に強化しました。

  • - 新モード「ドットモード」: 「キングパルサー」シリーズのドットアクションを再現したモードが追加されました。
  • - 演出の拡充: フラッシュモードの違和感演出は330種類以上に増加。四季連動機能により、季節に応じた背景変化や限定告知、BGM変化が楽しめます。
  • - 液晶とタッチセンサー: 液晶がワイド化し、ケロット部分にタッチセンサーを搭載。告知や設定示唆に活用されました。
  • - REGの仕様変更: 特定箇所の目押しが必要となり、REG獲得枚数は最大104枚となりました(取りこぼしが発生し得る)。
  • - 誰でもQR対応: 遊技データをスマートフォン等で閲覧できるようになりました。

ニューパルサーSPIII



2021年4月より稼働した6号機。発売元が山佐ネクストに変更されました。

  • - 6号機化に伴う変化: BIGの最大獲得枚数が259枚となり、簡単な技術介入が必要に。BIG中の液晶色やボーナス終了後のトロフィーで設定示唆が行われます。REGは再び順押しフリー打ちで取りこぼしが無くなりました。設定は5段階(設定5無し)となりました。
  • - モード演出の変化: どのモードでも違和感演出が発生するようになり、ノーマルモードの発生タイミング限定や、フラッシュモードの予告音、ドットモードの演出追加など、各モードの演出法則が変更されました。

ニューパルサーSPIV with 太鼓の達人



2024年5月登場のシリーズ第4弾。バンダイナムコエンターテインメントの「太鼓の達人」とのコラボレーションが実現し、多くの点が刷新されています。

  • - 獲得枚数の増加: BIGは6号機ノーマルタイプ最大級の280枚固定、REGは98枚固定となりました。
  • - リーチ目の多様化: ボーナス図柄一直線やベル揃いなどが新たなリーチ目として追加され、リーチ目のバリエーションが大幅に増加しました。
  • - モードの再構成: フラッシュモードが廃止され、新たに「ウイッチモード」「お祭りモード」を加えた4モード構成に。「ウイッチモード」は「ネオマジックパルサー」の演出、「お祭りモード」は「太鼓の達人」キャラクターが登場する準完全告知モードです。
  • - ミニゲーム・カスタマイズ: お祭りモードのBIG中は太鼓の達人ミニゲームを搭載。バウンド演出の発生率カスタマイズ機能も追加されました。
  • - 入り目チェック: ボーナス成立ゲームのリール停止形を確認できる機能が加わりました。
  • - 設定: 再び6段階設定となりました。

シリーズを通して、シンプルなゲーム性を基盤としつつ、時代と共に新たな演出や機能、モードを取り入れ、進化を続けているのがニューパルサーSPシリーズの大きな特徴と言えるでしょう。

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