ニューヨーク・スタジアム

ニューヨーク・スタジアム

イングランドのサウス・ヨークシャー州ロザラムに位置するニューヨーク・スタジアムは、地域に根差したサッカー専用施設です。このスタジアムは、2012年の開設以来、地元のプロサッカークラブであるロザラム・ユナイテッドFCの本拠地として利用されています。

建設の背景と経緯

スタジアム建設の構想は、2008年5月にロザラム・ユナイテッドFCによって初めて発表されました。この発表を皮切りに計画は具体化し、2010年1月には建設予定地の取得が完了しました。そして、2011年6月には待望の建設工事が着工。およそ1年1ヶ月に及ぶ工事期間を経て、スタジアムは完成に至りました。

公式な落成式は、2012年3月12日に厳かに執り行われ、英国王室のケント公エドワード殿下も列席されました。スタジアムとしての最初の実戦は、2012年7月19日に行われた親善試合でした。この記念すべきこけら落としの一戦では、ホームのロザラム・ユナイテッドFCがバーンズリーFCと対戦し、2対1のスコアで見事な勝利を飾りました。

命名権と名称変更

開場当初はニューヨーク・スタジアムと呼ばれていましたが、2014年11月21日には地元企業であるAESSEAL社がスタジアムの命名権を取得しました。これに伴い、スタジアムの正式名称は「AESSEALニューヨーク・スタジアム」へと変更されました。企業の名前を冠することで、スタジアムの運営やクラブの活動を財政的に支援する形となっています。

主要な国際大会の開催

近年、ニューヨーク・スタジアムは国際的な舞台にもその存在感を示しています。2022年夏にイングランドで開催されたUEFA欧州女子選手権2022では、全8つの公式会場の一つとして選ばれました。この大会期間中、当スタジアムでは熱戦が繰り広げられ、グループステージの3試合と準々決勝1試合が開催されました。これらの試合を通じて、スタジアムの設備や雰囲気が国際的な評価を受ける機会となりました。地域に密着したクラブの本拠地であると同時に、サッカー界における重要なイベントを受け入れる能力を持つスタジアムとして、その役割を広げています。

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