ニューヨーク・ニューヨーク (曲)

ニューヨーク・ニューヨーク（Theme from New York, New York）

「ニューヨーク・ニューヨーク」は、1977年に公開された映画『ニューヨーク・ニューヨーク』のために作られた楽曲です。劇中ではアメリカの女優・歌手であるライザ・ミネリがこの曲を歌い上げ、音楽の一部として登場します。この楽曲は、印象的な歌詞とメロディーから強いファンを魅了し続けています。

音楽的背景 

楽曲はフレッド・エブが作詞、ジョン・カンダーが作曲を手掛け、編曲はラルフ・バーンズによって行われました。シングルとしてリリースされる際のA面には「Theme from New York, New York」が、B面には「Hazoy」が収録されており、いずれもラルフ・バーンズが関与しています。

フランク・シナトラのカバー

1979年には、著名なシンガー・フランク・シナトラがこの楽曲をカバーし、シングルとして再リリースしました。このシングルはリプライズ・レコードから出されています。シナトラのバージョンもまた、ニューヨークの象徴的な歌として多くの人々に親しまれています。

ニューヨークでの人気

この曲は、競馬の大イベントであるベルモントステークスにおいて、レース前に観客が一緒に歌う風習があるなど、地元の文化に深く根ざしています。また、メジャーリーグベースボール（MLB）のニューヨーク・ヤンキースの本拠地であるヤンキー・スタジアムでは、1980年シーズン以降、試合終了後にこの楽曲が流れるようになりました。以前は勝利時にシナトラのバージョンが流れ、敗戦時にはライザのバージョンが選ばれていましたが、ライザがそのルールに異議を唱えたため、現在は勝敗に関わらずシナトラのバージョンが使用されています。

広がる影響力

さらに、この楽曲は多くのCMや映画作中の挿入歌としても使われており、2012年からは『キリン・一番搾り』のCMソングとして広く知られるようになりました。京浜急行電鉄の生麦駅では、この曲を接近メロディとして採用しています。

他の楽曲との混同

なお、この楽曲はミュージカル『オン・ザ・タウン（踊る大紐育）』の同名の曲とは異なりますので、混同しないように注意が必要です。ミュージカルの曲はレナード・バーンスタインが作曲しており、映画版ではフランク・シナトラとジーン・ケリーが一緒に歌っています。

多くのカバーや使用例がある「ニューヨーク・ニューヨーク」は、今後も音楽ファンや映画ファンに愛され続けることでしょう。

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