ニュー・ラオス・ナショナルスタジアム

ニュー・ラオス・ナショナルスタジアム

ニュー・ラオス・ナショナルスタジアムは、ラオスの首都ヴィエンチャンに位置する多目的競技場です。このスタジアムは、ラオス・ナショナルスポーツコンプレックスの中にあり、競技場としての役割だけでなく、様々なスポーツ活動が行える施設として設計されています。コンプレックス内には、2つのインドア競技場、競泳場、テニスコート、射撃場、アップ場など、合計6つの建物が配置されています。

概要と歴史

新しい国立競技場として誕生したこのスタジアムは、2009年に建設が完了し、収容人数は25,000人です。主にサッカーの試合が行われており、サッカーラオス代表チームのホームスタジアムとしても知られています。特に、2009年の第25回東南アジア競技大会では、スタジアムが開会式と閉会式の会場として使用され、このイベントにより「シーゲームスタジアム」とも呼ばれるようになりました。さらに、2011年には2014 FIFAワールドカップ・アジア一次予選、アジア二次予選の試合もここで行われ、国際的な注目を集める場所となっています。

建設プロセス

このスタジアムの起工式は2007年4月3日に行われ、実際の建設作業は同年の10月28日から始まり、2009年9月22日にラオス政府に引き渡されました。建設費用は約9800万ドルで、雲南建工が融資を受け、見返りに特定の開発権を獲得しています。このような資金調達の手法は、スタジアムの完成を促進する一因となりました。

管理と維持

スタジアムの運営には多額の費用がかかるが、ラオスの教育スポーツ省からの支援は十分ではなく、施設の清掃などの維持管理が課題となっています。なぜなら、ラオス国家スポーツ委員会の傘下にある各スポーツ連盟も、自らの施設を維持するための予算が十分に確保できず、多くの設備が手つかずの状態で放置されているからです。管理に必要な電気代や水道代も負担が大きいとされ、スタジアムの運営は厳しい局面を迎えています。

交通アクセス

このスタジアムはヴィエンチャンの中心からは少し離れた場所にあり、アクセスを便利にするためにはバスやタクシーの利用が勧められます。ワットタイ国際空港からはタクシーで約30〜40分の距離であり、訪問する際は注意が必要です。


整備された施設で、多くのスポーツイベントが開催されるこのニュー・ラオス・ナショナルスタジアム。今後の活用に期待が寄せられています。

もう一度検索