ニンテンドービデオ

ニンテンドービデオ

ニンテンドービデオは、任天堂が提供した、ニンテンドー3DS向けの3D映像コンテンツを楽しむためのサービスです。このサービスは2011年7月13日にスタートし、2014年3月31日に終了しました。利用者は、ニンテンドーeショップから無料で「ニンテンドービデオ」というクライアントソフトをダウンロードすることで、このサービスにアクセスできました。

サービスの特徴

このサービスの魅力は、その手軽な視聴方法にあります。いつの間に通信を利用して自動的に新しいコンテンツがダウンロードされ、SDメモリーカードに保存される仕組みでした。過去のコンテンツは自動的に削除されるため、常に新しい映像を楽しむことができました。

配信されていた番組

ニンテンドービデオでは、さまざまな種類の番組が配信されていました。中でも人気だったのは、以下のようなコンテンツです。

• - 3Dふらふら街歩き 京都：NHK BSプレミアムの「京都ふらふら」を3D映像として再編集した番組です。提供はNHKエンタープライズ。
• - 3D世界ふれあい街歩き：同じくNHK BSプレミアムの番組を3Dに再編集して配信。
• - 東京ガールズコレクション：ファッションイベントをテーマにした映像。これもNHKエンタープライズからの提供です。
• - 日刊トビダス：フジテレビジョンが提供する、テレビで放送されたコンテンツの再放送版。
• - トビダスZ：日刊トビダスの後継コンテンツです。
• - よしもとニンテンドー3DS実験劇場：吉本興業の芸人による実験的なコンテンツ。
• - トンデモ!さいえんす：Wiiの間で放送された科学番組を3DS向けに展開したもの。時にはWiiの間よりも先に配信されることもありました。
• - ゼルダの伝説 スカイウォードソード オーケストラ演奏：人気ゲームシリーズのオーケストラ演奏。
• - ひつじのショーン3D：ストップモーションアニメで全15話が配信されました。サービス終了後も、ダウンロードソフトとして購入可能でした。
• - おいしい3D：著名なシェフによる料理レシピの紹介。
• - あのゲームをもう一度。：バーチャルコンソールで配信されているレトロゲームを紹介するクイズ形式のコンテンツ。
• - カセキホリダー 徹底調査団：アニメで「カセキホリダー ムゲンギア」を紹介した番組で、3Dには非対応でした。

また、これらの番組の他にもミュージックビデオやCGを用いたショートフィルムなど、多種多様なコンテンツが用意されていました。さらに、かつて配信されていた番組の再放送も行われていました。

終了と影響

ニンテンドービデオは、任天堂の公式なプラットフォームを通じて3Dコンテンツを提供し、新しい視聴体験を提供することを目的としていましたが、サービスは2014年に終了しました。この終了は、多くのユーザーにとって残念な出来事であり、3DSの独自性を一つの象徴ともいえる存在でした。ゲーム機の利用者にとって、視覚的な楽しみを提供するプラットフォームの役割を果たし続けていました。

昔の映像コンテンツを楽しむ手段としてのニンテンドービデオの存在は、今でも多くのファンの記憶に残り続けています。

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