ネイト・コルバート

ネイサン・コルバート・ジュニア：伝説のパドレススラッガー

ネイサン・コルバート・ジュニア（1946年4月9日 - 2023年1月5日）は、セントルイス出身のプロ野球選手。右投右打の一塁手として、主にサンディエゴ・パドレスで活躍しました。

プロ入りと苦難の時代

1964年、コルバートは地元球団セントルイス・カージナルスと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。しかし、翌1965年にはルール5ドラフトでヒューストン・アストロズへ移籍。1966年にメジャーデビューを飾るものの、出場機会は限られ、1967年はメジャーでの出場はありませんでした。1968年も20試合の出場にとどまり、シーズン終了後にはエクスパンションドラフトでサンディエゴ・パドレスへ移籍することになります。

パドレスでの開花

1969年、創設されたばかりのサンディエゴ・パドレスで、コルバートは一塁手のレギュラーとして抜擢されます。すると、その才能が一気に開花し、24本塁打を記録するなど、チームの中心選手として頭角を現しました。翌1970年には38本塁打を放ち、ナショナルリーグ5位にランクイン。1972年にも38本塁打（同2位）、111打点（同4位）を記録する活躍を見せました。特に、1972年8月1日のダブルヘッダーでは、1試合5本塁打、13打点という驚異的な新記録を樹立し、その名を球史に刻みました。

粗削りな面もあり、1970年には150三振、1974年まで6年連続100三振以上を記録しましたが、守備では1972年から2年連続で最多補殺を記録するなど、貢献しました。

引退とその後

腰痛が悪化したため、コルバートは30歳という若さで1976年に現役を引退しました。パドレス在籍時には通算163本塁打を放ち、これはマニー・マチャドが更新するまで、長らくパドレスの球団記録として輝いていました。

引退後もコルバートは、パドレスのスプリングトレーニングでの打撃インストラクターや、マイナーリーグでの監督・コーチとしてチームに貢献しました。また、1999年にはパドレス野球殿堂入りを果たし、その功績が讃えられました。

2023年1月5日、ネイサン・コルバート・ジュニアはネバダ州ラスベガスで逝去しました。彼の残した功績は、今もなお多くのファンに語り継がれています。

記録

MLBオールスターゲーム選出：3回（1971年 - 1973年）

背番号

12（1966年）
27（1968年）
17（1969年 - 1974年）
9（1975年 - 同年途中）
24（1975年途中 - 1976年途中）
* 23（1976年途中 - 同年終了）

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