ネイバー

ネイバー（NAVER）についての詳細

ネイバー（朝鮮語：네이버、英語：NAVER）は、韓国における最大のポータルサイトであり、企業ネイバーが運営しています。このプラットフォームは、韓国国内では日本のgooに相当する検索エンジンとして位置付けられています。1999年のサービス開始以来、ネイバーは韓国市場において圧倒的なシェアを誇ってきました。

概要

ネイバーは、かつては2012年時点で検索回数において韓国国内で77％のシェアを獲得しており、当時の競合であるYahoo! KoreaやGoogleを凌いでいました。しかし、スマートフォンの普及に伴う市場の変化により、現在のシェアは約13％まで低下しています。これにより、ネイバーは一時的に韓国の検索市場における地位を揺らしていますが、それでも朝鮮語サービスへの特化や地域特有のインターネット規制を生かして独自の立ち位置を維持しています。

ネイバーという名前は、英語の「Navigate」と「-er」を組み合わせたもので、発音的にも「Neighbor」に似た響きを持っています。ブランドのシンボルカラーはライムグリーンで、検索ロボットの名称は「Yetibot」と名付けられているのが特徴です。

また、ネイバーは人気の高いポータルサイトであるため、検索結果の表示順序に関するアルゴリズムの操作疑惑が絶えず話題に上ります。

沿革

ネイバーの歴史は、1999年6月に正式にサービスを開始した時に遡ります。サムスングループの傘下で開発されたこの検索エンジンは、他の検索サービスにはない「統合検索」や「知識検索」といった新しい機能を打ち出し、多くのユーザーを魅了しました。2003年にはYahoo! Koreaを超え、韓国においてトップシェアを獲得しました。

ここでいくつかの重要な出来事を挙げます。

• - 1999年6月 - 正式サービス開始
• - 2000年8月 - 統合検索機能を導入
• - 2002年10月 - KOSDAQに上場
• - 2005年 インターネットサービスの一環としてNHN USAを設立
• - 2008年4月 - 米フォーブスの「Global 2000」に選定

日本市場への展開

ネイバーは、日本に対しても早期からサービス展開を行い、2000年に日本法人を設立しましたが、当初はあまり成功を収めませんでした。特に、2011年にモバイルメッセンジャーアプリ「LINE」が普及する前までは、海外市場への進出は失敗と考えられていました。

日本におけるネイバーの歴史は次のようになります。

• - 2001年4月 - NHN Japanが日本向け検索サービスを開始
• - 2005年8月 - 日本向けサービスを一時終了
• - 2009年 - 日本でサービスを再開
• - 2013年 - 再度サービスを終了
• - 2020年11月 - 新たな検索サービスを日本で展開する計画を発表

特に、2010年にNHN Japanがライブドアを買収し、その結果としてライブドアの検索エンジンがネイバーに切り替わったことは、日本のIT業界で大きな話題となりました。日本におけるブランド「NAVER」は、LINEがヒットする前はNHN Japanの主力ブランドともされていました。

現在の展望

ネイバーは、今後のビジネスモデルを見直し、日本市場において再び期待される存在となるべく、新しい検索サービスの展開を計画しています。特にLINEとの連携が、今後の成長のカギを握ると考えられています。今後の進展に注目です。

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