ネギほ(幼)文

『ネギほ(幼)文』（ねぎほ）は、赤松健原作、YUI作画による漫画作品。『別冊少年マガジン』（講談社）にて2010年10月号から2011年11月号まで連載されました。また、『週刊少年マガジン』2011年22・23合併号には出張読み切りとして特別編が掲載されています。

概要

本作は『魔法先生ネギま!』の派生作品であり、本編とは全く異なるパラレルワールドを舞台としています。物語は麻帆良学園都市内の幼稚園を舞台に展開され、本編では女子中学生だった31人の女性生徒たちが幼稚園児として登場。そして、本編の主人公であるネギ・スプリングフィールドは、新任の青年教師として赴任してきます。

幼稚園を舞台にしたコメディであり、本編の基本設定である魔法の要素は一切ありません。園児たちの日常や、ネギ先生との交流を中心に、笑いに満ちた物語が繰り広げられます。

登場人物

園児たちの名前表記は、基本的に元のキャラクターの名前を平仮名にしたものですが、「はかせ聡美」など一部例外も存在します。また、日本人ではないキャラクター（エヴァンジェリンなど）は平仮名表記となっています。

神楽坂あすな:
麻帆良学園都市内の幼稚園に通う園児。乱暴者でトラブルメーカーですが、優しい一面も持ち合わせています。年上が好みで、ネギに好意を抱いており、同じくネギに好意を抱くのどかを一方的にライバル視しています。
ネギ・スプリングフィールド:
あすな達のクラスを任された、新人教師の青年。心優しい性格ですが、影が薄いのが特徴です。作中では眼鏡をかけていませんが、第13話の表紙で描かれた少年時代には眼鏡をかけています。ちなみに、父親のナギは幼稚園の理事長を務めています（作中には登場しません）。
近衛このか:
あすなの親友。マイペースな性格が災いし、あすなから八つ当たりを受けることもあります。
桜咲せつな:
園児でありながら、このかを守ることが自分の使命だと思っており、いつも木刀を携帯しています。
雪広あやか:
通称「いいんちょ」。クラスのリーダー的存在であり、あすなとは犬猿の仲です。原典では年下のネギを異性として意識していますが、本作ではネギの方が年上であるため、原典ほど意識はしていません。
佐々木まきえ:
クラスのムードメーカー。可愛い動物に目がなく、「ハモ」というオコジョを可愛がっています。原作における「カモ」こと、アルベール・カモミールとは関係がないようです。ちなみにまきえ本人は、ハモをハムスターだと思っていました。
宮崎のどか:
恥ずかしがりやの園児で、ゆえとはるなとは仲が良いです。ネギに好意を抱いており、本が好きで将来は絵本作家になることを夢見ています。
綾瀬ゆえ:
のどかとはるなの親友。将来は編集者になることを夢見ており、のどかの描いた絵本を度々読んでいます。園児ながら本を見る目は厳しく、あすなが描いた落書き同然の絵本（あすな本人は自信作だと思っていた）を見た時には、容赦なく酷評しました。
絡繰ちゃちゃ丸:
はかせによって作られたロボット。親切できれい好きな性格をしています。人を笑わせることで自分も人間の中にとけこめると考え、あすなに弟子入りを志願しますが、ロボットであるためかユーモアのセンスは無機質です。はじめはエヴァンジェリンとの関係はありませんでしたが、後に彼女を「マスター」と慕うようになります。
和泉あこ:
自分はクラスの中でも脇役で、主役にはなれないと思っている女の子。争いごとが苦手で、常に絆創膏を持ち歩いているようです。
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル:
さまざまな幼稚園で不祥事を起こしてきた問題児であり、園児たちを支配しようと目論んでいます。ロボットであるちゃちゃ丸に噛み付いてしまったため歯が折れてしまいますが、乳歯であったため再び生えてきます。たびたびアリクイ芸をネタにされます。あすなをライバル視しており、何かとちょっかいを出します。はじめはちゃちゃ丸との関係はありませんでしたが、後にちゃちゃ丸から「マスター」と呼ばれるようになり、共にお笑いコンビを組むことになります。
村上なつみ:
影の薄い女の子。コタローに好意を持っており、有名になってもらうことで名前を知ってもらおうとしますが、そのことをエヴァンジェリンにつけ込まれ、吸血鬼戦隊アクメイジャーに無理やり入れられてしまいます。
長谷川ちさめ:
個性的なクラスメイトが多い中、普通の少女として暮らしたいと思っているパソコン少女。姿かたちは原作における年齢詐称薬を使用した、いわゆる「ロリちう」にそっくりです。あすなの思いつきで結成したバンドのドラムに選ばれてしまいます（このか曰く「パソコンを打つ時の指使いがドラムにピッタリ」とのことですが、ちさめは「せめてキーボードだろ」と突っ込みを入れていました）が、やり始めるとこだわりが強くなる性格のため、結局ちさめ本人が一番気合が入っているように周りから見られています。
犬上コタロー:
ネギとともに赴任してきた青年教師。あすながネギを捕まえるために仕掛けたお菓子の罠に引っかかってしまうなど、やや間が抜けています。なつみに惚れられています。
アンナ・ココロウァ:
ネギの幼馴染で、愛称はアーニャ。職業は不明ですが、ネギの様子を見に彼が勤務している幼稚園に赴くこともあります。尚、アーニャの大人版が描かれたのは本作が初。第13話の表紙ではネギ同様に子供の頃が描かれています。

コミックス

2011年11月17日発売。ISBN 9784063845891

もう一度検索