ネクステラ・エナジー

ネクステラ・エナジー (NextEra Energy, Inc.)

ネクステラ・エナジーは、アメリカ合衆国フロリダ州Juno Beachに本社を置く持株会社で、主に電力と天然ガスの事業を展開しています。特に、再生可能エネルギー分野ではアメリカ国内で最大手として知られています。ニューヨーク証券取引所に上場されており、シンボルは「NEE」です。

沿革

ネクステラ・エナジーの起源は1925年に設立されたFlorida Power & Light Company（FPL）に遡ります。当初、FPLは発電所やガスプラントの運営に加え、アイスクリーム製造などさまざまな事業を行っていました。第二次世界大戦中は、兵役に出た労働者の穴を埋めるために多くの女性が職場に受け入れられました。

1950年にはFPLが株式上場を果たし、1972年にはターキー・ポイント原子力発電所が稼働を開始。FPLは1989年にデミング賞の受賞を果たし、日本以外の企業として初めてその栄誉を手にしました。1997年には社内に再生可能エネルギー部門を設置し、翌年には風力発電に進出。オレゴン州やウェストバージニア州に新たに風力発電所を建設したのが始まりです。

2002年以降、テキサス州やカリフォルニア州において、複数の風力発電事業者を買収し、さらに2009年にはデソト郡やケネディ宇宙センター近くで大規模な太陽光発電施設を相次いで完成させました。これにより、NEER部門は2009年にアメリカにおける風力発電と太陽光発電の最大手企業となることを達成しました。

2010年、「ネクステラ・エナジー」と名付けられた新たな持株会社が設立され、FPLやNEERはこの傘下に組み込まれました。これにより、環境への配慮とフロリダ州外への事業拡大がより明確に表現されました。また、2011年にはフロリダ州マーティン郡で、世界初の太陽光と火力発電のハイブリッド発電所であるMartin Next Generation Solar Energy Centerが稼働を開始しました。

2015年には、カリフォルニア州リバーサイド郡で世界最大の太陽光発電施設であるDesert Sunlight Solar Farmが稼働を開始しました。この他、FPLでは老朽化した原子力発電所の耐用年数延長に努めつつ、NEERにおける再生可能エネルギーへの投資を継続しています。

加えて、FPLはカナダでも事業展開を行っており、NEERはカナダやスペインにおいても活動しています。こうしたグローバルなビジョンのもと、ネクステラ・エナジーは持続可能な未来に向けた取り組みを積極的に推進中です。

出典

さらに詳細な情報については、公式ウェブサイトや各種SNSにてご確認いただけます。

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