ネクスト戦記EHRGEIZ

ネクスト戦記EHRGEIZ

『ネクスト戦記EHRGEIZ』は、1997年10月から12月までテレビ東京で放送された日本のロボットアニメです。本作はスタジオディーンによって制作され、全12話で構成されています。作品のタイトル「EHRGEIZ」はドイツ語で「野心」や「大志」を意味し、英語の「ambition」に相当します。

物語の舞台と設定

本作の舞台は宇宙にあります。主人公たちは、かつて栄えていたが現在は廃墟となったコロニー「ネクスト7」に住んでいます。彼らは宇宙船を襲って生活物資や武器を調達するアウトローで、自由気ままな日常を送っています。物語は、最新鋭の無人ロボット兵器「S.A.C.」を回収するため、様々な勢力が対立する中で展開されます。

主人公たちは、エリート軍隊や地球政府、さらには地球革命組織と呼ばれるレジスタンスといった、異なる目的を持つ者たちと出会い、時には敵対し、時には協力し合いながら、さまざまな戦闘を繰り広げます。

主な登場人物

主人公のジェイ・ストライカーは、かつてネクスト同盟軍で活躍していましたが、今はパイロットとして宇宙で生きています。彼の仲間には、冷静で商才に長けたキャメルや、元ネクスト同盟軍の軍人バルザック、両親を失った兄妹のケンとアンなどが登場します。さらに、ネクスト同盟軍の隊長アカネ・アオイや、地球革命組織のリーダーであるハルも重要な役割を果たします。

作品の背景

『EHRGEIZ』は、もともとカプコンのアーケードゲーム『サイバーボッツ』のアニメ化を企画していましたが、許諾が下りずに名称やデザインが変更されました。今となっては絶版となったビデオなども存在しますが、現在はバンダイチャンネルやPlayStation Storeで有料配信されています。

登場メカと用語

本作に登場するロボット「MV」は「Metal Vehicle」の略称で、さまざまなデザインの巨大ロボットが活躍します。また、S.A.C.は、パイロットの代わりにMVを操縦するために開発された半生命体であり、物語の鍵を握る存在です。地球革命組織（TERRA）は、地球政府の転覆を目指す反抗勢力であり、主人公たちとも複雑な関係を持つことが描かれています。

作品全体を通じて描かれるのは、巨大なロボット同士の戦闘や、キャラクター同士の人間ドラマ、そして宇宙に広がる様々な勢力の対立です。それぞれの登場人物がどのような思いを抱き、どのように変わっていくのか、その過程を楽しむことができるでしょう。

音楽とスタッフ

音楽は、多田彰文や浜口史郎といった優れた音楽家によって作曲されており、物語の雰囲気を引き立てています。原作はet、監督は川瀬敏文が務めています。

『ネクスト戦記EHRGEIZ』は、ロボットアニメが好きな方や、スリリングな宇宙冒険を求める視聴者におすすめの作品です。

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