ネットやろうぜ!

ネットやろうぜ!

「ネットやろうぜ!」は、1996年に発売された一般向けのPlayStation開発キットです。この製品は、ユーザーが自らゲームを作成することができる環境を提供するもので、当時の販売価格は約12万円でした。しかし、現在では販売が終了しており、市場では入手困難な状況となっています。

プログラミング環境

このキットでは、ソフトウェアのプログラミングがPC上でのGNU-Cコンパイラを使用して行われました。プログラムの作成が完了したら、特別なシリアルケーブルを用いて、作成したプロジェクトをPlayStation機本体に転送し、実行することができました。このプロセスは、プログラマにとって非常に新鮮であり、多くのクリエイターに独自の作品を作る機会を提供しました。

付属デバイス

「ネットやろうぜ!」には、特別な開発用PlayStationであるDTL-H3000が付属していました。この機器の特徴は、梨地加工された黒色の筐体で、見た目が非常にスタイリッシュでした。加えて、国籍プロテクトが取り払われていたため、海外で流通しているゲームソフトも問題なく動作させることが可能でした。これにより、多彩なゲームを楽しむことができ、開発者にとって自由度の高い環境を提供していました。特にその黒い外観からは「黒ステ」という通称も生まれ、多くの愛好家に親しまれていました。

お得なセールスパッケージ

さらに、「ネットやろうぜ!」には、当時12万円以上もの値段が付けられていた3次元グラフィックソフト「LightWave」が付属していました。このソフトウェアは、高度な3Dグラフィックを実現するためのもので、その価格を含めて考えると、非常にお得なセット商品となっていました。これにより、多くの開発者がプログラム制作に必要なツールを手に入れることができ、さらなる創造性を発揮することができました。

総括

「ネットやろうぜ!」は、PlayStationの黎明期において、一般ユーザーにゲーム開発の可能性を示した画期的なキットとして評価されます。開発者はこのキットを通じて、革新的なアイデアを具現化し、多くのユニークなゲームが誕生しました。現在では入手が難しいものの、その影響を受けた多くのクリエイターたちの活動は、今なおゲーム業界に色濃く残っています。関連項目として、PlayStation Mobileが挙げられます。

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