ネット流行語大賞

ネット流行語大賞の概要と歴史

ネット流行語大賞は、インターネット上で流行した言葉やフレーズを、1年を通じて投票によって選出する年次イベントです。この賞は2007年に深水英一郎によって発案され、当初は個々の流行語を選ぶ形式で行われていました。その後、2009年からは「ガジェット通信」が主催を引き継ぎ、毎年注目の流行語を発表しています。

設立と初期経緯

深水英一郎が発案したこの賞は、未来検索ブラジルが運営する2ちゃんねる検索の会員を対象に候補を募集し、投票を通じて流行語を決定していく仕組みでした。第1回の投票は2007年に行われ、結果は12月14日に発表されました。この年の投票総数は3,723票で、選ばれた言葉は多くのネットユーザーに影響を与えました。

その後、2008年に行われた投票では43,352票が集まり、流行語大賞の認知度は一気に高まりました。2009年からは、これを受けて「ガジェット通信」が主催を引き受け、より盛り上がりを見せることとなりました。

投票システムの進化

2010年からは、産経新聞社を中心に、いくつかの大手ポータルサイトが参加する実行委員会が設立され、これまで以上に多様なプラットフォームからの投票が可能になりました。こうした進化により、さまざまなジャンルの流行語が取り上げられるようになり、年々投票数も増加しました。

アニメ流行語大賞の併催

2013年以降は、アニメに関連した流行語を対象とする「アニメ流行語大賞」が同時開催されるようになり、インターネット文化の中でアニメが占める位置を示しています。この取り組みは、特に若者に人気のあるアニメやゲームを背景にした言葉が多く選定されており、非常に注目されています。

他の流行語大賞との比較

新語・[[流行語大賞]]と比較すると、ネット流行語大賞は特にインターネットの特性を反映した言葉が多く、2ちゃんねる発の言葉やニコニコ動画、Twitter上で流行したスラングが多く選出されています。例えば、2008年には「あなたとは違うんです」が、2011年には「なでしこJAPAN」が金賞を獲得しましたが、こうした言葉は一般の流行語大賞でも認められています。

特別賞と受賞語の交流

ネット流行語大賞では、特別賞も用意されており、時には新語・[[流行語大賞]]とのダブル受賞となるケースもあります。2016年には、「PPAP」や「ポケモンGO」、「保育園落ちた日本死ね」といった言葉が共に受賞し、非常に話題となりました。

終わりに

ネット流行語大賞は、インターネット文化の変化を反映する重要なイベントであり、年々多様化していく流行語の傾向を知るための貴重な指標となっています。また、新しい言葉がどのように広まっていくのかを観察することで、我々は現代のコミュニケーションの在り方を考えさせられます。

もう一度検索