ノフォムリ・タウモエフォラウ

ノフォムリ・タウモエフォラウ(1956年6月21日生まれ)は、トンガ王国出身のレジェンドラグビー選手です。

彼のポジションはウィング(WTB)で、日本代表として15キャップ、トンガ代表として3キャップを記録しました。

タウモエフォラウ選手の日本での活躍は、1976年にトンガ国王が日本のそろばん教育に感銘を受け、留学を奨励したことがきっかけでした。彼はホポイ・タイオネ氏と共に、トンガ人初のそろばん留学生として1980年来日。1981年には大東文化大学に入学しました。

大東文化大学ラグビー部の部長がトンガでそろばんを紹介していた縁もあり、タウモエフォラウ選手は大学ラグビー部へ入部。その卓越した才能で活躍を見せました。

卒業後は三洋電機に入社し、企業チームでも活躍を続けました。そして1987年、世界中が注目する第1回ラグビーワールドカップの舞台に立ちました。日本代表として出場した彼は、歴史に残る記念すべき初のトライを決め、日本ラグビー界に大きなインパクトを与えました。

選手生活の後も、タウモエフォラウ選手はラグビー界への貢献を続けました。2015年時点では、埼玉工業大学学生課職員を務めながら、同大学ラグビー部のヘッドコーチも務めていました。指導者としても、後進育成に尽力したことがうかがえます。

さらに2022年には、ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022のTONGA SAMURAI XVで団長を務める予定でした。これは、彼のラグビー界における高い地位と信頼性の証と言えるでしょう。

タウモエフォラウ選手には、同じくラグビー選手であるホラニ龍コリニアシ選手とホラニ龍シオアペラトゥー選手という甥がいます。彼らもまた、タウモエフォラウ選手から影響を受けた、才能あるラグビー選手です。

彼のキャリアは、単なるラグビー選手としての成功にとどまりません。トンガと日本の架け橋として、文化交流にも貢献した人物と言えるでしょう。そろばん留学から始まった彼の日本での人生は、ラグビー界、そして日トンガ間の友好関係に大きな足跡を残しました。

タウモエフォラウ選手の功績は、大東文化大学ラグビー部、そして後に所属した三洋電機(現パナソニック ワイルドナイツ)の歴史に刻まれています。また、彼と同じくトンガ代表の経験を持つ元日本代表選手、シナリ・ラトゥ選手らと共に、日本ラグビー界の発展に貢献した一人として記憶されています。2019 ALL FOR JAPAN TEAMにも名を連ねていることは、彼の日本ラグビー界における貢献の大きさを示すものです。

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