ノロドム・シハモニ

ノロドム・シハモニ

ノロドム・シハモニ（クメール語: នរោត្ដម សីហមុនី）は、カンボジアの現国王であり、2004年10月29日に即位しました。彼は1953年5月14日にプノンペンに生まれ、シハヌーク王とその妃の間の子です。生まれた日付は、父シハヌークが日本から帰国した日にあたるため、「トキオ」との愛称が付けられました。ノロドム・シハモニは、シハヌークの子どもたちの中でも特に愛情を持って育てられたと言われています。

幼少期と教育

シハモニは1960年代から1970年代初頭にかけて、プラハでクラシック・ダンスを学びました。その後、北朝鮮に渡って映画撮影技術を修得。カンボジアではポル・ポト政権の混乱が続いており、彼はクメール・ルージュによる偽の電信により帰国を強いられました。両親と共に王宮に幽閉される苦境に置かれた彼は、1978年に政権崩壊直前に両親と共に逃れ、1981年にフランスへ移住し、バレエを教えました。その後、カンボジアの政情不安によりフランスに約20年間住むこととなりました。

国際舞台への進出

1993年からはパリでUNESCOの大使として活動し、国際的な場でも影響を与えていきました。シハモニは独身で子どもはいませんが、強い影響力を持った人物として知られています。

王位継承と即位

2004年10月7日、父王シハヌークが退位を表明した直後、シハモニは王室評議会により新国王に指名されました。その際、彼は父を思いとどまらせるために中国にいたが、10月20日に帰国し、29日に行われた即位式には多くの市民が集まりました。

外交活動

シハモニは、2010年5月に国賓として日本を訪れ、皇室との交流を深めました。さらに、2015年には中国の抗日戦争勝利70周年記念式典に出席し、自国軍の行進を閲兵しました。このように、国王としての重要な役割を果たしてきました。

映画出演

シハモニの映画との関わりも興味深いものです。彼は王子時代に60年代と90年代に父の監督した映画に出演し、また彼自身がドキュメンタリーの題材にもなっています。これにより、カンボジアの文化や歴史を広める一助を担っています。

まとめ

ノロドム・シハモニ国王は、その教育と国際経験を活かし、カンボジアの近代史において重要な役割を果たしています。彼の行動は外交面だけでなく、文化や伝統の継承にも寄与し続けています。

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