ノヴォヴォロネジ

ロシア南西部に位置するノヴォヴォロネジ市

ノヴォヴォロネジ（Novovoronezh）は、ロシア連邦南西部、ヴォロネジ州に位置する都市です。2021年の人口は約3万6千人。州都ヴォロネジの南南東約55キロメートル、最寄りの町リスキからは約40キロメートル離れたところにあります。ドン川沿岸に立地するこの都市は、その歴史と産業構造において、原子力発電所と密接に関連しています。

原子力発電所が支える都市経済

ノヴォヴォロネジ市の経済は、市内に位置するノヴォヴォロネジ原子力発電所とその関連産業に大きく依存しています。多くの住民が原子力発電所や関連企業で雇用されており、発電所は電力供給に加え、都市への暖房用熱供給も担っています。原子力発電所関連以外にも、建材業や食品産業なども市内には存在し、多角的な産業構造を形成しつつあります。

原子力発電所建設とともに発展

ノヴォヴォロネジ市の歴史は、原子力発電所の建設と深く結びついています。1957年、原子力発電所の建設が開始されると同時に、ノヴォグレソフスキーという名の都市型集落が設立されました。同年、現在の名称であるノヴォヴォロネジ（新しいヴォロネジ）と改名され、1959年にはノヴォヴォロネジ地区の行政中心地となりました。1964年には、出力210MWの原子炉1号機が稼働を開始。その後、発展を続け、1987年には市に昇格しました。

現在では、老朽化した1号機に替わるノヴォヴォロネジ第二原子力発電所の建設が進み、2017年にはその1号機が商用運転を開始しています。この第二発電所の建設は、市の経済発展とエネルギー供給の安定化に大きく貢献すると期待されています。

ドン川と歴史的背景

ドン川は、ノヴォヴォロネジ市の歴史と文化に重要な役割を果たしてきました。川は交通路として利用され、また、周辺地域との交流を促進する役割も担っていました。ドン川の豊かな自然環境は、市内の景観形成にも貢献し、住民の生活に潤いを与えていると言えるでしょう。

国際交流

ノヴォヴォロネジ市は、ハンガリーの都市パクシュと姉妹都市提携を結んでいます。この姉妹都市提携は、文化交流や経済交流の促進に貢献し、国際的な友好関係の構築に繋がっているでしょう。

まとめ

ノヴォヴォロネジ市は、原子力発電所を基盤とした産業構造と、ドン川に沿って発展してきた歴史を持つ都市です。これからも、原子力発電所の更なる発展と、多様な産業の振興によって、発展を続けていくと期待されます。

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