ノーチラス (潜水艦)

USSノーチラス (USS Nautilus, SF-9/SS-168) の概要

アメリカ海軍の潜水艦であるUSSノーチラス（USS Nautilus）は、ノーチラス級潜水艦に属し、艦名はオウムガイ科の頭足類に由来しています。この艦は歴史的にも重要で、多くの戦役で活躍しました。合計で14隻の艦がこの名を持ち、そのうちの5隻目にあたります。

艦の歴史

ノーチラスは最初、V-6と名付けられましたが、1925年に艦種がSC-2に変更されました。1927年にカリフォルニアのメア・アイランド海軍造船所で起工し、1930年に進水。その後すぐに艦長トマス・J・ドイル少佐の指揮の下で運用が始まりました。ノーチラスは1931年にその名に変更され、真珠湾を母港とし、第12潜水艦隊の旗艦としても知られました。

開戦までの活動

1931年から1941年まで、ノーチラスは真珠湾とカリフォルニア州サンディエゴを拠点に演習や訓練に従事しました。それに伴い、メア・アイランドで無線機やエンジンの近代化が行われ、1941年には第二次世界大戦が勃発。新たに艦長に就任したウィリアム・H・ブロックマンの指揮の下、戦争への参加が実現しました。

第1次哨戒（1942年）

ノーチラスは1942年5月から7月までの間、ミッドウェイ海戦において重要な役割を果たしました。日本の艦隊が近づくとの予測から、緊急出航。海戦中、多くの敵艦艇と接触し、数回の攻撃を試みましたが、思ったような結果は得られませんでした。

第2次哨戒（1942年）

8月にはノーチラスはギルバート諸島方面に向かい、マキン環礁に対する奇襲作戦を実行しました。ここでは、Marine Corpsの部隊が上陸を果たすための支援を行い、撃退や補給活動を行いました。

その後の戦歴（1942年 - 1945年）

その後もノーチラスは多くの哨戒を重ね、敵艦撃沈を含めての多くの戦功を上げました。1943年にはアリューシャン列島方面での秘密上陸作戦に参加し、1944年に入り、フィリピン近海での補給活動などを行いました。これらの成果により、ノーチラスは14個の従軍星章を受章し、殊勲部隊章も獲得しました。

退役とそれ以降

戦争が終結すると、ノーチラスは1945年に退役し、オーストラリアからペンシルベニア州フィラデルフィアへ戻りました。1946年には正式に除籍され、その後スクラップとして売却されました。ノーチラスはその名の下で数々の激戦に挑み、アメリカ海軍の潜水艦戦略を支えた艦としての歴史的な役割を果たしました。

もう一度検索