ノーディスカ・コンパニー

ノーディスカ・コンパニー（Nordiska Kompaniet）

ノーディスカ・コンパニー（通称NK）は、スウェーデンを代表するデパートであり、ストックホルムとヨーテボリにそれぞれ店舗を構えています。毎年、ストックホルム店には約1,200万人、ヨーテボリ店には約300万人が買い物に訪れ、2店舗合わせて約1,200人のスタッフが働いています。商標や不動産はHufvudstaden ABが所有し、その経営権はLE Lundbergföretagen ABが保持しています。

NKの歴史は1902年にさかのぼります。この年に、K.M.ルンドベリとヨーゼフ・レヤという二つの企業が合併して、NKが誕生しました。合併を主導したヨーゼフ・ザックスは、パリやロンドンの百貨店と同等のサービスを提供する店舗作りを目指しました。

1915年には、ストックホルムのクングストラドガルデン公園に専用の百貨店ビルが竣工しました。この建物は著名な建築家フェルディナンド・ボーベリによって設計され、アール・ヌーヴォー様式を取り入れています。ボーベリはアメリカの百貨店からも影響を受け、内部には鉄骨構造を採用し、外壁には美しい花崗岩が使用されています。建築実務はイーヴァル・クルーガーの会社が担当しました。

1939年頃、NKは電話線塔に大きな円形のネオンサインを設置しました。このサインは片面が緑のロゴ、反対面が赤い時計として機能し、4トンの重さを持ちながら毎分4回転していました。1952年に火災による被害を受けましたが、サイン自体は無傷で、1954年には新たに設置された塔に取り付けられました。

NKの建物はその後も進化を遂げ、1961年から63年にかけては建築家ハンス・アスプルンドによる正面玄関の増築が行われました。この敷地は以前は古い発電施設があった場所で、元々のNK建物を手がけたボーベリの重要な作品として認知されていました。

さらに、1971年から73年には追加の改装が行われ、建物はモダンに進化しました。NKは、20世紀のデザイン日用品を手掛ける名高いデザイン会社としても知られています。

そして、2009年3月25日には、スウェーデンのデパート・チェーンであるオーレンスがNKの買収を発表しました。この買収には430人の従業員も含まれ、株式の売買が行われる予定でした。

ノーディスカ・コンパニーは、その長い歴史と独自の魅力で、スウェーデンのショッピングシーンに欠かせない存在として君臨しています。

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