『ハイスクールGO太!!』は、
ラジオ関西で1998年10月から2005年12月まで、原則として日曜深夜0時から1時の時間帯に放送されていた、受験生を対象としたラジオ講座番組です。
この番組は、かつて文化放送をキー局として1994年4月第1週まで放送されていた「
大学受験ラジオ講座」と類似した内容構成であったとされています。その流れを汲み、1995年4月第1週まで放送されていた「
大学受験ラジオ講座生ワイド・Jランド」の後を受け継ぐ形でスタートしました。ちなみに、その後も1998年10月第1週までは
旺文社の「KEISETU ARSHE」のサポートによるラジオ番組がネットワーク放送されていました。
『ハイスクールGO太!!』は、大学受験を控えた高校3年生を主な対象として、受験に必要な主要科目(国語、数学、英語、社会、物理、生物など)を網羅していました。各科目の授業は、専門の先生が担当し、わかりやすい解説講義を展開していました。さらに、番組にはリスナーである受験生から寄せられた勉強や進路に関する悩み相談に、パーソナリティを務めるお笑い芸人たちが親身になってアドバイスを送るというコーナーも設けられていました。受験勉強の具体的なサポートだけでなく、精神的な支えとなることも目指した番組構成でした。
深夜の時間帯に放送されていたため、受験勉強で疲れた受験生にとって、息抜きや気分転換の場としても機能していたと考えられます。受験生が抱える不安や悩みを共有し、励ますような番組の雰囲気は、多くの受験生から支持されていたようです。受験勉強に関する知識の提供だけでなく、受験生への精神的なケアも意識した、当時のラジオ番組としては先進的な試みだったと言えるでしょう。
この番組は、受験生にとって、単なる受験対策のツールとしてだけでなく、受験という困難な時期を共に乗り越えるための仲間のような存在でした。ラジオというメディアの特性を活かし、一方的な情報伝達ではなく、双方向的なコミュニケーションを図ることで、リスナーである受験生の心に寄り添う番組づくりを目指していたと言えるでしょう。