ハインリヒ16世 (バイエルン公)

ハインリヒ16世 (下バイエルン＝ランツフート公)

ハインリヒ16世（Heinrich XVI., 1386年 - 1450年7月30日）は、15世紀前半の下バイエルン＝ランツフート公として知られています。彼はフリードリヒ公と、ミラノのヴィスコンティ家出身のマッダレーナの間に生まれました。

生涯

1410年、ハインリヒ16世はランツフート市民による反乱を鎮圧し、その支配を確立しました。彼は居城としていたランツフートのトラウスニッツ城を改築・拡張し、権力の象徴としました。

1429年、下バイエルン＝シュトラウビング公ヨハン3世が死去すると、ハインリヒ16世は、従兄弟であるルートヴィヒ7世およびエルンストと領土を分割相続しました。この領土分割は、バイエルン地方の勢力図を大きく変えることになります。

1443年、ハインリヒ16世はルートヴィヒ7世の子であるルートヴィヒ8世と同盟を結び、父ルートヴィヒ7世を捕らえました。1445年にルートヴィヒ8世が死去、1447年には幽閉されていたルートヴィヒ7世も亡くなったため、インゴルシュタット系バイエルン公家は断絶しました。これにより、ハインリヒ16世はインゴルシュタット系の領土を相続し、その勢力をさらに拡大しました。

1450年にハインリヒ16世が死去すると、子のルートヴィヒ9世がこれらの領土を受け継ぎました。

ハインリヒ16世は、その残酷な性格でも知られています。ランツフート市民を処刑したり、妻をブルクハウゼン城へ追放したという逸話が残っています。

家族

1412年、ハインリヒ16世はオーストリア公アルブレヒト4世の娘マルガレーテと結婚し、6人の子供をもうけました。

ヨハンナ（1413年 - 1444年） - プファルツ＝モスバッハ公オットー1世と結婚
アルブレヒト（1414年 - 1418年）
フリードリヒ（1415年 - 1416年）
ルートヴィヒ9世（1417年 - 1479年）
エリーザベト（1419年 - 1451年） - プファルツ選帝侯フリードリヒ1世と婚約後、ヴュルテンベルク伯ウルリヒ5世と結婚
マルガレーテ（1420年 - ?） - 修道女

参考文献

Kurt Reindel: Heinrich XVI. der Reiche. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 8, Duncker & Humblot, Berlin 1969, ISBN 3-428-00189-3, S. 346 (電子テキスト版).
Sigmund Ritter von Riezler (1880). "Heinrich der Reiche". Allgemeine Deutsche Biographie (ドイツ語). Vol. 11. Leipzig: Duncker & Humblot. pp. 474–476.

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