ハイ・オン・ファイア

ハイ・オン・ファイア (High On Fire) は、1998年に結成されたアメリカ合衆国オークランド出身のドゥーム・メタル・バンドです。ギタリスト兼ボーカリストであるマット・パイクが、ストーナー・ドゥーム・バンド、スリープ (Sleep) での活動と並行して、自身の音楽性を追求するために結成しました。

特徴

ハイ・オン・ファイアの音楽は、ドゥーム・メタルの重々しいサウンドを基盤に、スラッシュメタルのような攻撃性と、ストーナーロックのサイケデリックな要素を融合させた、ヘヴィでパワフルなスタイルが特徴です。マット・パイクの野太いボーカルと、リフを主体とした楽曲構成、そして圧倒的な音圧が、聴く者を圧倒します。歌詞は、神話や宗教、社会問題などをテーマにしたものが多く、深みのある世界観を構築しています。

音楽性

彼らの音楽性は、結成当初から一貫してヘヴィでアグレッシブな姿勢を貫いています。しかし、アルバムごとに様々な音楽的要素を取り入れ、進化を続けています。

初期のアルバムでは、よりストーナー・ドゥームの要素が強く、サイケデリックな雰囲気が漂っていました。
近年では、スラッシュメタルの影響が強まり、よりスピード感のある楽曲が増えています。
また、プログレッシブな要素を取り入れたり、実験的なアプローチを試みるなど、常に新しいサウンドを追求しています。

ディスコグラフィー

以下に、ハイ・オン・ファイアの主なディスコグラフィーを記載します。

スタジオ・アルバム

『アート・オブ・セルフ・ディフェンス』 - The Art of Self Defense (2000年)
『サラウンデッド・バイ・シーヴズ』 - Surrounded by Thieves (2002年)
『ブレスド・ブラック・ウイングス』 - Blessed Black Wings (2005年)
『デス・イズ・ディス・コミュニオン』 - Death Is This Communion (2007年)
『スネイクス・フォー・ザ・ディヴァイン』 - Snakes for the Divine (2010年)
『デ・ヴェルミス・ミステリイス』 - De Vermis Mysteriis (2012年)
『ルマニフェラス』 - Luminiferous (2015年)
『エレクトリック・メサイア』 - Electric Messiah (2018年)

ライブ・アルバム

『ライヴ・フロム・ザ・リラプス・コンタミネイション・フェスティバル』 - Live from the Relapse Contamination Festival (2005年)

EP's and Splits

High On Fire (EP) (1999年)
Hung, Drawn & Quartered / March Of The Fire Ants (split with Mastodon) (2003年)
Brother In The Wind / Gwodhunqa (split with Ruins) (2005年)
Relapse Single Series (split with Coliseum & Baroness) (2003年)

影響

ハイ・オン・ファイアは、そのヘヴィでアグレッシブなサウンドで、多くのバンドに影響を与えています。特に、ドゥーム・メタル、スラッシュメタル、ストーナーロックなどのジャンルにおいて、彼らの影響は顕著です。また、マット・パイクのカリスマ性と、バンドのライブパフォーマンスの熱狂さも、多くのファンを魅了しています。

外部リンク

公式サイト （英語）
ビクターエンタテインメント - ハイ・オン・ファイア

もう一度検索