ハナマル調査団

あいテレビ（開局当初は伊予テレビ）が、1990年代半ばから2000年代初頭にかけてゴールデンタイムに放送していた、地元密着型情報バラエティ番組シリーズです。番組名は放送時期によって『ハナマル調査団』、そして『ハナマルセブン』と変遷しました。

『ハナマル調査団』時代

番組は1995年10月24日に『ハナマル調査団』としてスタートしました。放送局は開局間もない伊予テレビ（当時）です。毎週火曜日の20時台に放送され、地域の様々な情報を独自の視点で「調査」していくスタイルが特徴でした。このタイトルで放送された回数は合計150回に上り、愛媛の視聴者に親しまれる看板番組へと成長しました。

『ハナマルセブン』へのリニューアル

1999年春、日本のテレビ業界では大きな改編が行われ、JNN系列のローカル番組枠が火曜夜から木曜夜19時台へと移動しました。この全国的な編成変更に合わせて、『ハナマル調査団』も放送時間帯を木曜日19時台へと移すことになりました。そして、この時間帯移動を機に、番組は装いを新たに『ハナマルセブン』へと名称を変更し、リニューアルを遂げました。

『ハナマルセブン』のコンセプトと放送

『ハナマルセブン』は、改題リニューアル後の1999年4月8日から2002年3月14日まで放送されました。木曜19時台での放送は合計135回です。リニューアルにあたり、「毎週地元めぐり」「毎週グルメ情報」「毎週らくおばちゃん登場」という3つのコンセプトが掲げられました。これは、より地域に根ざし、具体的な情報を分かりやすく伝えることに重点を置いたことを示しています。特に「らくおばちゃん登場」は、レギュラー出演者のらくさぶろう氏が扮する人気キャラクターが登場するコーナーであり、番組の大きな魅力の一つでした。

主な出演者

両番組には、あいテレビのアナウンサーや地元のタレントが出演し、番組を盛り上げました。以下に、放送当時の肩書とともに主な出演者を挙げます。

ハナマル調査団
菅原愛一郎（ITVアナウンサー）
平繁かなえ（ITVアナウンサー）
らくさぶろう（噺家、タレント）

ハナマルセブン
らくさぶろう（噺家、タレント）
平繁かなえ（ITVアナウンサー）
横川昌美（ITVアナウンサー）
* 鴻上幸知

平繁かなえ氏やらくさぶろう氏は両方の番組に出演しており、番組の継続性を担いました。特にらくさぶろう氏は、その親しみやすいキャラクターで番組の顔として活躍しました。

番組終了とその後のあいテレビ

2002年3月14日、『ハナマルセブン』は放送を終了しました。この番組シリーズの終了は、あいテレビにとって一つの時代の区切りとなりました。特筆すべきは、『ハナマルセブン』終了後、あいテレビがゴールデンタイム（19時～22時頃）において、自社で制作するレギュラー番組を編成しなくなったことです。この状況は非常に長く続き、次にゴールデンタイムでの自社制作レギュラー番組である『よるマチ!』がスタートする2015年7月6日まで、実に13年以上の歳月が流れることになります。この期間、あいテレビのゴールデンタイムは主に在京キー局制作の全国ネット番組で占められていました。したがって、『ハナマル調査団』および『ハナマルセブン』シリーズは、あいテレビが活発にゴールデンタイムでのローカル番組を制作・放送していた時期を象徴する存在と言えます。

これらの番組は、あいテレビの開局初期から中期にかけて、地域情報の発信や地元タレントの起用といった面で重要な役割を果たし、多くの視聴者に記憶されています。

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