ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

概要

『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』（原題：The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor）は、2008年に公開されたアメリカの映画で、人気シリーズの第3作目です。前作までの舞台であるエジプトから、中国へと舞台が移され、新たなストーリーが展開されます。

本作では、前2作でエヴリン役を演じたレイチェル・ワイズが降板し、代わりにマリア・ベロが参入しました。これにより、シリーズの顔ぶれが新たに一新されたのが特徴です。

あらすじ

物語は2000年前の古代中国から始まります。圧倒的な武力と魔力を持つ皇帝は、全土を制圧するために、不死の力を求め、妖術師のツイ・ユアンに命じます。彼女は帯同する将軍ミン・グオと共に不死の魔術を探しに旅立ちますが、彼らが愛し合うことが皇帝に知られると、悲劇が待ち受けます。ミンは処刑され、ツイ・ユアンは深い怒りから皇帝に呪いをかけ、それにより皇帝たちは陶器になってしまいます。

時は流れ1946年、イギリスで幸せに暮らすオコーネル夫妻は、不死の泉へ導く伝説のブルーダイヤを上海の博物館に届ける任務を受けます。途中、息子アレックスが中国で皇帝陵の発掘に関わっていることを知らず、夫妻は上海に到着します。彼らの運命は、上海のナイトクラブや博物館で待ち受ける陰謀に巻き込まれていきます。

夫妻は、アレックスと再会し、博物館館長のウィルソンが実は皇帝復活の陰謀に加担していることを知ります。彼らはヤン将軍及び復活した皇帝の軍に対抗するため、再びミイラと戦う運命に巻き込まれていきます。

登場人物

オコーネルファミリー

- リック・オコーネル（演：ブレンダン・フレイザー）: 勇敢な主人公で、第二次世界大戦を経て退屈な日常を送っていたが、新たな冒険に挑む。
- エヴリン・オコーネル（演：マリア・ベロ）: 突き抜けた好奇心を持つ古代エジプト研究家で、小説家として成功を収めたが、スランプに悩む。
- アレックス・オコーネル（演：ルーク・フォード）: 両親から継承した勇敢さを持つが少々自信過剰。
- ジョナサン・カナハン（演：ジョン・ハナー）: エヴリンの兄で、ナイトクラブ経営者。

ツイ・ユアンの関係者

- リン（演：イザベラ・リョン）: 皇帝陵を守ってきた少女で、ツイ・ユアンとミン・グオの娘。アレックスとの運命的な出会いを果たす。
- ツイ・ユアン（演：ミシェル・ヨー）: 2000年前の妖術師で、不老不死の力を持つ。皇帝との戦いに身を投じる。

呪われた皇帝とその部下

- アー・シン・ハン皇帝（演：ジェット・リー）: かつて強大な力を持った冷酷な皇帝で、復活後は中国だけでなく世界を征服しようと目論む。
- ヤン将軍（演：アンソニー・ウォン）: 皇帝復活を狙う国民革命軍の将校で、非常に強力な実力者。

製作と評価

本作は2001年からの企画を経て、舞台を中国へ変更し制作が始まりました。撮影はモントリオールと中国で行われ、特に特殊効果には力が入れられました。

公開初日は高い興行収入を記録したものの、批評家からは厳しい評価を受けました。特に、脚本やストーリー展開に対する不満の声が多くありましたが、一方でバカバカしい楽しさが評価される点も見受けられました。多くのファンに愛されたシリーズではありますが、評価は分かれる結果となりました。

結論

『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』は、全く新しい舞台での冒険を描いたファンタジーアクション映画であり、観客を魅了する要素を持ちながらも、評価が分かれる作品でもあります。シリーズを通じてのキャラクターたちの成長や新たな出会いも楽しみながら、スリリングなストーリーを堪能できます。

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