ハルカ…/カナタヘ…

「ハルカ…／カナタヘ…」は、Pierrotがメジャーで発表した3枚目のシングルであり、バンド初の両A面シングルとしてリリースされました。前作からわずか3ヶ月弱という短い期間でのリリースでしたが、約12万枚を売り上げるヒットを記録しました。特に、アニメ『神風怪盗ジャンヌ』のエンディングテーマとしてタイアップされた「ハルカ…」は、アニメファンを中心に幅広い層に支持され、その人気を牽引しました。

1999年3月10日には、『神風怪盗ジャンヌ』のアニメジャケット仕様盤も発売され、こちらは約6000枚を売り上げました。特筆すべき点として、Pierrotの全CDを通して、カラオケ音源が収録されたのは、このアニメジャケット仕様盤のみとなっています。ファンにとっては貴重なアイテムと言えるでしょう。

収録曲

ハルカ…
カナタヘ…

通常盤に収録されている「ハルカ…」は、アウトロが次曲の「カナタヘ…」へと繋がっているのが特徴です。一方、アニメ・ジャケット盤に収録されている「ハルカ…」は、通常盤とは異なり、「カナタヘ…」への繋がりがなく、そのままフェードアウトして曲が終わります。このアニメジャケット盤に収録されているバージョンは、シングルベスト『DICTATORS CIRCUS -A variant BUD-』にも収録されています。

2010年には、STRAWBERRY DISCOというユニットが、ヴィレッジ・ヴァンガード限定で発表したアルバム『NIGHTMARE HOUSE』において、「ハルカ…」がハウス調にカバーされ収録されました。これは、Pierrotの楽曲が新たな解釈で再評価された事例として注目されます。

このシングルは、Pierrotの音楽性の幅広さと、アニメとのタイアップによる相乗効果を象徴する作品と言えるでしょう。「ハルカ…」の切ないメロディーと、疾走感あふれる「カナタヘ…」のコントラストは、聴く者をPierrotの世界へと引き込みます。

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