ハル・ロブソン＝カヌ

ハル・ロブソン＝カヌ：クラブと代表での軌跡

トーマス・ヘンリー・アレックス・"ハル"・ロブソン＝カヌ（Thomas Henry Alex "Hal" Robson-Kanu 、1989年5月21日生まれ）は、イギリス・ロンドン、イーリング区アクトン出身のプロサッカー選手です。ウェールズ代表としてフォワードを務めています。

クラブでのキャリア

ロブソン＝カヌはアーセナルFCの下部組織でそのキャリアをスタートさせましたが、15歳で退団し、レディングFCに加入しました。2007年にはトップチームに昇格し、サウスエンド・ユナイテッドFCとスウィンドン・タウンFCへのレンタル移籍を経て、2009年にレディングでトップチームデビューを果たしました。当初は出場機会が限られていましたが、2011-12シーズン以降はチームの主力として定着しました。2012年にはプレミアリーグに初出場を果たし、最終的にレディングでは公式戦228試合に出場し、30ゴールを記録しました。2016年に契約満了によりレディングを退団。

その後、しばらく無所属の状態が続きましたが、UEFA EURO 2016での目覚ましい活躍が評価され、夏の移籍市場最終日である8月31日に、プレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC（WBA）と契約を結びました。WBAでは背番号4を背負いました。

ウェールズ代表としてのキャリア

ロブソン＝カヌは、当初、出生地であるイングランドの世代別代表に選出されていましたが、2010年に自身のルーツであるウェールズ代表への変更を決断しました（彼の祖母がケアフィリ出身）。

2010年5月にはU-21オーストリア代表戦でウェールズ代表デビューを果たし、その5日後には、クロアチア代表との試合に臨むA代表メンバーに招集されました。この試合では、ハーフタイムからロバート・アーンショウとの交代で出場しましたが、チームは0-2で敗れました。その後はU-21代表での出場機会を重ね、2013年3月に行われたワールドカップ予選・スコットランド代表戦でA代表初ゴールを記録しました。

UEFA EURO 2016予選では、9試合に出場し、ウェールズ代表の快進撃を支えました。本戦では、スロバキア代表戦とベルギー代表戦でゴールを挙げ、ウェールズ代表初のベスト4進出に大きく貢献しました。

ハル・ロブソン＝カヌは、クラブと代表の両方で重要な役割を果たし、その才能と献身的なプレーで多くのファンを魅了し続けています。

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