「ハートのイアリング」についての詳細
「ハートのイアリング」は、
1984年11月1日にCBS・ソニーから発売された
松田聖子の19枚目の
シングルです。この
シングルの規格品番は07SH 1580(EP盤)で、見開きジャケットが特徴です。発売当初は特製レーベルとスリーブ仕様で販売され、特別感が漂っていました。さらに、2004年には、紙ジャケット仕様の完全生産限定盤として12cm CDもリリースされました。
この
シングルは、聖子の
レコードジャケットで初めて彼女の笑顔が載った作品でもあります。オリコンによる発表では、この曲は37.6万枚の売上を記録し、
松田聖子の
シングル総売上枚数が1000万枚を超えるきっかけともなりました。これにより、彼女は
ピンク・レディーや他の著名アーティストに続く、史上8人目の快挙を達成しました。また、彼女のこの達成は、
ピンク・レディーに次ぐスピード記録であることも特筆される点です。
制作過程と歌詞
「ハートのイアリング」の作曲者はHolland Roseであり、これは
佐野元春のペンネームです。彼にとって、松田作品への初参加となりました。歌詞は失恋をテーマに構成されており、
松田聖子のこれまでの楽曲と比べても物語性の高いものに仕上がっています。特に、1か月後にリリースされたアルバム「Windy Shadow」も同様の雰囲気の楽曲が多く収録されています。以前から松田の作品に携わっていた
松本隆が手がけた歌詞は、この曲とそのアルバムを最後に一旦途切れます。
衣装とパフォーマンス
テレビ出演時に聖子が着用した衣装は、赤や黄色、紫、白などのカラーが豊富で、ボリュームのあるジャケットに幅広のパンツを組み合わせたものでした。また、彼女のヘアスタイルは短髪のソバージュや流し前髪でがっちり固められることが多く、ファッションも落ち着いた印象でしたが、ヒットの最中にはストレートヘアに変更されています。さらに、独特なステップを踏むパフォーマンスが特徴で、ポケットに片手を入れたままがに股での歌唱が目を引くスタイルとなっていました。
収録曲
シングルに収録された楽曲は以下の2曲です。全作詞は
松本隆、編曲は
大村雅朗が担当しています。
作曲:Holland Rose
作曲:
財津和夫
カバーと関連作品
1991年には、Catte Adamsによる「ハートのイアリング」のカバーも登場し、アルバム『ROMANTIQUE』に収録されています。さらに、この楽曲は
松田聖子の多くのアルバムに収録されており、作品としても広く親しまれてきました。具体的な関連作品には、「Windy Shadow」や「Seiko Box」、「Snow Garden」、さらには80年代のヒットコレクションが挙げられます。
結論
「ハートのイアリング」は、
松田聖子のキャリアの中で特異な位置を占める楽曲であり、
シングルとしての売上や作品の特色からもその影響力は大きいと言えるでしょう。歌詞に込められた思いは多くのリスナーの心に残り続けています。