ハートブレイカー (小泉今日子の曲)

ハートブレイカー (HEART BREAKER)

「ハートブレイカー」は、小泉今日子がKYON2名義でリリースした15枚目のシングルで、1985年6月8日にビクター音楽産業から限定盤12インチシングルとして登場しました。本作は、リミックスではなく完全なオリジナル曲として発表されています。

制作背景

この楽曲は、高見沢俊彦が作曲を手掛け、地道に制作されたものです。彼は「ハートブレイカー」がシングルでのリリースに適さないと思っていたものの、ディレクターの田村充義が気に入ってくれたと聞いて驚いたと語っています。また、彼女のボーカルにかかるサウンドに関しても期待感をもっていたとのことで、実際にフジテレビ系の『夜のヒットスタジオ』で小泉がこの曲を歌うのを見たときには「かっこいいな！」と感心したと言われています。

音楽スタイルと歌唱法

「ハートブレイカー」は、力強いメロディとダイナミックな編曲が特徴で、歌唱の前後には効果音（SE）を駆使したドラマ仕立ての台詞が加えられています。このスタイルは当時の音楽シーンにおいて新鮮で、リスナーに強い印象を与えました。1988年にリリースされたコンピレーションアルバム『Best Of Kyong King』には、台詞を含まないShort Versionが収録されていますが、台詞付きの完全版は2008年に発売されたアルバム『Flapper+3』に収録され、初めてCD化されました。この作品は、B面曲「太陽の誘惑」と共にボーナストラックとして追加されています。

収録内容

このシングルには次の2曲が収められています。両楽曲ともに高見沢俊彦が作曲し、井上鑑が編曲を担当しています。

• - ハートブレイカー (7分15秒)

- 作詞：高橋研、高見沢俊彦

• - 太陽の誘惑 (7分48秒)

- 作詞：高見沢俊彦

カバー

この曲は、1996年にリリースされたアルバム「SCOPE」に収録された「Skirt」のカバー作品としても知られています。

参考資料

本シングルや小泉今日子についての詳細は、松永良平著の『コイズミクロニクル〜コンプリートシングルベスト 1982-2017〜』にて確認できます。この著作は、彼女のシングルの物語を豊かに掘り下げています。

関連情報

「ハートブレイカー」は1985年の音楽シーンを特徴づける楽曲の一つであり、今でも多くのリスナーに親しまれています。アルバムやシングルのリリース情報、歌詞については、ビクターエンタテインメントや歌ネットで確認できます。

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