ハーブ・オオタ

ハーブ・オオタ（Herbert Ichiro Ohta、1934年 - ）は、ハワイ生まれの日系二世ハーフとして、世界的に著名なウクレレ奏者です。

愛称は「OHTA-SAN（オータサン）」。「ウクレレの神様」という異名も持ち、その卓越した演奏技術と音楽性で、ウクレレ音楽の可能性を大きく広げました。

幼少の頃から、同じくウクレレ奏者であるエディ・カマエに影響を受け、熱心に練習を重ねました。その結果、独自のウクレレ奏法「OHTA-SAN STYLE」を確立。15歳でプロとしてデビューを果たします。

オオタさんの演奏スタイルは、ハワイアン音楽にとどまらず、ジャズ、ラテン、クラシック、ポップス、ロックなど、あらゆるジャンルの音楽をウクレレ一本で表現することにあります。この革新的なスタイルは、多くのミュージシャンに影響を与え、ソロ楽器としてのウクレレの新たな可能性を切り開きました。

また、オオタさんは日本語も堪能であり、1953年から1963年までの朝鮮戦争時には、アメリカ海兵隊司令官付の通訳として約11年間、韓国と日本に駐屯していました。この経験が、後の日本との深い繋がりへと繋がっていきます。

1980年代後半からは、ほぼ毎年日本を訪れるようになり、コンサートやワークショップを通じて、日本のウクレレ愛好家たちに大きな影響を与えました。まさに、日本における第二次ウクレレブームの火付け役と言えるでしょう。

オオタさんの音楽は、ウクレレの持つ温かく優しい音色を通じて、人々に喜びと感動を与え続けています。その功績は、ウクレレ音楽の歴史に深く刻まれており、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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