ハーヴィー瑛美

日本のファッションシーンと音楽シーンで活躍するハーヴィー瑛美（はーゔぃーえいみ）は、[2002年]]12月18日生まれの女性モデル、そして歌手です。現在は、グローバルな人気を博すガールズグループ[XGに「HARVEY」名義で所属し、そのパフォーマンス力を世界に向けて発信しています。

生い立ちとモデルへの道

オーストラリア人の父と日本人の母を持つ一人っ子として育ったハーヴィー瑛美さん。彼女がモデルを志すきっかけは、小学1年生の時に母親からかけられた「モデルになりなさい」という言葉でした。その後、世界的トップモデルであるミランダ・カーへの憧れを抱き、モデルという職業への夢を具体化させていきます。

モデルとしての基礎を築くため、彼女は幼い頃から母親と共に多大な努力を重ねました。母親が「参考書」として用意した大量の海外ファッション雑誌を熟読し、ポージングの研究に没頭。さらに、日々のストレッチや脚のマッサージ、野菜を中心とした食生活を取り入れるなど、体調管理やスタイル維持にも徹底的に取り組みました。この献身的なサポートと指導に対し、ハーヴィーさんは母親を「恩人」と語り、深い感謝の念を示しています。また、身体表現への関心はモデル活動に留まらず、小学5年生でチアリーディング、中学1年生でヒップホップダンスを習い始めるなど、その後のパフォーマンスにも繋がる様々な経験を積みました。

モデルとしての活躍

モデルとしての才能が開花したのは、2016年のこと。東京ガールズコレクション、エイベックス、Amebaが共催した大型オーディションプロジェクト「東京ガールズオーディション」に参加します。さいたまスーパーアリーナで行われた最終審査では、「Soup.」「NYLON JAPAN」「bea’s up」「Popteen」「LOVE berry」という名だたる雑誌から同時に賞を受け、モデル部門において最多となる雑誌賞を獲得しました。これは彼女のモデルとしてのポテンシャルの高さを証明する大きな出来事でした。

この成功を足がかりに、彼女はメディアへの露出を増やしていきます。2017年 2月には、Instagramに投稿された写真が注目を集めました。そこには、人気モデルの水原希子さんと著名なヘアメイクアップアーティストである奈良裕也さんの間に挟まれた姿があり、その存在感が話題を呼びました。同年3月には、化粧品ブランドM・A・Cとファッションメディア「VOGUE GIRL」がコラボレーションした動画「SO GOOD IN COLORS」に主演。ヒューマンビートボックスのリズムに合わせて、ラップとダンスを披露するという、モデルの枠を超えた多彩な才能を示しました。さらに、同年4月には人気バラエティ番組「今夜くらべてみました」に、お笑いタレントの渡辺直美さんが「今一番会いたかった人」として紹介され出演。同年6月には教育バラエティ番組「林先生が驚く初耳学!」の2時間スペシャルでも取り上げられるなど、その注目度は急速に高まりました。

また、2016年11月から2017年 3月にかけては、雑誌『LOVE berry』の専属モデルとしても活動し、同世代の読者からの支持を得ました。

歌手としての挑戦と飛躍

モデルとして活躍する一方で、ハーヴィー瑛美さんは幼い頃から歌うことにも強い関心を抱いていました。2017年に行われた複数のインタビューでは、当時既にエイベックスが運営する育成機関avex artist academyに所属し、本格的な歌手デビューを目指して歌唱やダンスのレッスンに励んでいることを明かしています。この時期から、彼女のキャリアはモデル活動と並行して音楽活動へと軸足を移しつつありました。

そして、2022年[3月]]18日、ついにその努力が実を結びます。グローバルエンターテインメントプロダクションXGALXが手掛ける新たなガールズグループ、[XGのメンバー「HARVEY」として鮮烈なデビューを飾りました。XGは、メンバー全員が日本人でありながら、活動拠点を韓国に置き、英語での楽曲リリースを中心にワールドワイドに活動を展開する異色のグループです。ハーヴィーさんは、XGのラップ担当として、その独特な声質とフローでグループのサウンドに貢献しています。モデルとして培った表現力と、長年のレッスンで磨き上げたパフォーマンススキルを武器に、彼女は今、アーティスト「HARVEY」として世界の舞台で輝きを放っています。

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